18話 勝とう ページ1
『………………』
特訓初日、趙監督がイレブンライセンスをかざすと、修練場の扉が重々しく開いた
「皆さんはここでがっつり修行をしてもらいます。なお、ここでの1年は外の世界での24時間……」
『ここはイナビカリ修練場と言ってな、元・雷門も使っていた特訓場だ』
「本当ですか!?」
「あの、海風さん？」
『あぁ、ここでの特訓は必ず力になる』
「無視しないでくれませんか？」
海風の説明を受け、イレブンたちは目を輝かせていた
だが、吐き気を催すような、辛い特訓が待っているとはこの時誰も思っていなかった
『ふぅ…』
「今日も疲れましたね…」
「ねぇ」
イナビカリ修練場での特訓は、イレブンにとってはしごきを上回る特訓だった
ﾌﾞｰﾌﾞｰ
『！』
「どうしました？」
奥入が立ち止まって聞くと、海風は『あ、あぁ』とスマホ画面を見る
『友人からの連絡だ。気にせず先に休んでいてくれ』
「わかりました」
「誰からなんだろう」
明日人が興味本位で呟くと、「あまり首を突っ込むなよ」と氷浦が言った
『はい、海風です』
《海風亜真音君だね？》
『……!?』
《帝国学園総帥、影山零治だ》
『影山…!!』
ギリッと奥歯を噛みしめる
《帝国との試合だが、真っ当な試合をしようじゃないか》
『わざわざそれだけのために連絡を？
ずいぶんと舐めてますね…』
《フッ…、我々帝国学園が勝つからさ…。彼も、こちらに従っている》
『！風丸に何をした!!』
《人聞きの悪いことを言わないでくれ…。彼は彼の意思で私の下についているだけだ…》
『貴様が脅したに違いないだろう!!
アイツが、風丸がお前のような奴に…!!』
《それは試合で見てもらおう》
『何…っ!?』
《では、試合を楽しみにしているよ》
『あ、おい!!』
ブツリと切られた電話に、海風は『くそッ！』と気を殴った
『豪炎寺や夕香ちゃん、鬼道に円堂に飽き足らず風丸まで…!!』
悔しさに拳を握る力が強まる
「海風さん！」
『！』
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こっちん - このお話のシリーズが全て面白かったです！！読んで見てよかったと思いました！！更新を楽しみに待っています！！ (2020年12月11日 21時) (
レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
豪秋(プロフ) - スッゴク面白いです！私も無印派なので、無印キャラとの絡みが凄く嬉しいです！凄く面白い作品なので更新停止は勿体無いです。文才力羨ましい……。これからも更新頑張ってください。応援してます。更新するの待ってます。 (2020年5月22日 20時) (レス) id: abe3eae12b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年9月28日 18時
