現海賊は現在ヒーロー科 (ページ30)

今日:3 hit、昨日:34 hit、合計:466,479 hit

4-3 ページ30

女の子慣れしてないもんな、出久くんは

「今日って式とかガイダンスだけかな？先生ってどんな人だろうね、緊張するよね」

うん、可愛い

「お友達ごっこしたいなら、他所へ行け」

この聞き覚えのある声は

「ここは…ヒーロー科だぞ」

((なんか!!! いるぅぅ!!!))

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。時間は有限、キミたちは合理性に欠くね」

「ってことは…この人もプロのヒーロー…？」

『え、出久くん知らないの？』

「レンちゃん、知ってるの？」

『ううん、知らない』

「知らないんだ…」

出久くん知ってると思ってたけどなァ

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

あ、担任だったんだ

「早速だが、体操服(コレ)着てグラウンドに出ろ」

寝袋から取り出した体操服に、私は突っ込みたい

どんなところから出してんだ、と

まァ、所変わってグラウンド

「「個性把握…テストォ!?」」

「入学式は!? ガイダンスは!?」

「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ないよ」

まァ、確かにそりゃそうだ

「雄英は“自由”な校風が売り文句。そしてそれは、“先生側”もまた然り」

いまいちわかっていない彼ら

「ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50メートル走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈

中学の頃からやってるだろ？“個性”禁止の体力テスト

国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる
合理的じゃない

まぁ、文部科学省の怠慢だよ」

な、なんかあんまり聞きたくないような内容ですね

「爆豪、海波。中学の時、ソフトボール投げ何メートルだった」

「67メートル」

『えっと…何メートルだっけ？』

「60だっただろ」

隣に立っていた焦凍に聞いて、『60！』と叫ぶ

「じゃあ、“個性”を使ってやってみろ。円から出なきゃ、何してもいい、早よ」

と、勝己くんに渡されたボール

「思いっ切りな」

「んじゃまぁ」

大きくふりかぶる勝己くん

「死ねえ!!!」

FABOOOM!!!

見えなくなるボール

…………死ね？