君と一緒に海へ

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シャンクスさんたちがまた航海に出てからしばらくが経った頃、今日もまたマキノさんの酒場にお邪魔していた









「もう船長さんたちが航海に出て長いわね
そろそろ寂しくなってきたんじゃない？ルフィ」

「全然！おれはまだ許してないんだ、あの山賊の一件！
おれはシャンクスたちを買いかぶってたよ！
もっとかっこいい海賊かと思ってたんだ。幻滅したね」

「そうかしら。私はあんなことされても、平気で笑ってられる方がかっこいいと思うわ」

「マキノはわかってねェからな
男にはやらなきゃいけねェ時があるんだ!!」

「そう…ダメね、私は」

「うん、だめだ」









だからってそこまで怒らなくても、という言葉は飲み込んだ









「邪魔するぜェ」

「げ………」









いつかの山賊が現れた









ーーーーー
ーーー
ー









「本当に面白ェ体だな」

「本当だな。殴っても蹴っても効いてないらしい」

『ルフィ…っ!!』









山賊に捕まった私とルフィ









「くそォ!!! おれに謝れ!!! この野郎!!!」

「ゴム人間とは…。なんておかしな生き物がいるんだろうなァ…!!」









地面に投げられたルフィは、バウンドしながら飛んでいった









『ルフィ!!!』

「ちくしょう!!! 絶対許さねェ!!!」

「見世物小屋にでも売り飛ばしゃあ、結構な金になりそうだな」









手近にあった木の棒を持って突撃して行くルフィだけど、足で踏みつけられてしまった









「人が気持ちよく酒飲んで語らってたってのに…
このおれが何かお前の気に触ることでも言ったかい」

「言った!!! あやまれ!! ちくしょう!!!」









どうすることもできない私は、悔しくて涙を流すだけ









すぐそばにいるルフィを、助けることができない









「その子たちを放してくれ!!」

『村長さん…』









この短い間で、ルフィが紹介してくれたこの村の村長さん









「その子たちが何をやったかは知らんし、あんた達と争う気もない
失礼でなければ金は払う!! その子たちを助けてくれ!!」

「村長」

「さすがは年寄りだな。世の中の渡り方を知ってる
だがだめだ!! もうこいつらは助からねェ
なんせこのおれを怒らせたんだからな…!!」

「悪いのはお前らだ!!! この山ざる!!!」

「…よし、売り飛ばすのはやめた。やっぱり殺しちまおう、ここで」

『ルフィ!!』

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