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あとでね〜！と元気に行く千代を見送って自分のクラスを見回す。初日で友達作りに成功した千代と違って、私は誰かと友達になるのが難しい
誰かと話す気にもならず、おとなしく自分の席に座っていると「おーい、研磨〜」と言う今朝のハスキーボイスが現れた
「げっ…クロ」
「げっ、とはなによ…げっとは！」
「…なに」
「この後、部活のことなんだけどよ」
「…まだ入部届出してないし、出せても来週からなんだけど」
「まあまあ、それは知ってるから見学は」
「行くわけないじゃん…なんで初日から疲れることしなきゃいけないの」
「うーん、通常運転でなにより…」
チラッとハスキーボイスを見ると、独特な髪型に『んっ…』と吹き出しそうになった
それを堪えるように机に伏せる
なんだあのトサカヘッドは
あれはやばい、独特すぎる
プルプルと震えて耐えていると「3組〜、物販行くぞ〜」という担任の声がかけられた
「げっ、黒尾…」
「げってなに、先生まで…後輩がいるんだから、教室きたっていいでしょーが」
「まだなんも言ってねぇよ。ほら、2年は散れ散れ、ただでさえデケェってのに」
「んまぁ〜！ひどいっ！ボク、傷ついちゃった！」
「はいはい、早よいけ」
ギャーギャーと騒がしく出て行ったトサカヘッドを見送り、お腹が叩かれそうなほどに痛いのを我慢して物販へと向かう
教科書や体操服、それらをまとめて買った
教科書はロッカー、体操服は後日届く
「あ、藍〜！」
『お待たせ、千代』
「物販、早く終わったんだ」
『うん』
正門には人もまばらになってきており、すぐに写真だけを撮ってそのまま帰路に着く
「それにしても…あんなに小さかった藍がもう高校生かぁ」
「お父さん、泣くのはまだ早くってよ。お嫁にだってまだ行ってないんですから」
「よっ!?」
「私と藍だと、藍が早くお嫁に行きそう」
『あいにく、恋愛には興味がなくてね』
「消極的〜！でもそこが好き〜」
「早くてあと…何年？」
「3年かしらね。どんなイケメンを捕まえてくるのかしらね」
「ああああ…」
「藍パパ、大丈夫かな」
「あら、あなたも人のこと言えませんからね」
「ゔ」
『…大丈夫？千代のお父さん』
「うーん、多分だいじょばない」
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
