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『ねぇ』
「っ…！え、ぁ…なに？」
『それ、面白いの？』
「え…ぁ…え、と…わかん、ない」
覗き込むようにして男子の顔を見ると、背けられるように横を向かれた
あらら、失敗したかも。『ふぅん』と壁に背中を預け暇を持て余す
「興味、あるの？」
『え？』
「ゲーム…」
『ううん、なにかなって思ったから』
「あ、そう…」
『うざかった？』
「いや、別に…」
気まずそうにしつつも会話をする彼に私は『ねぇ』と再び声をかける
1回目と同様に体をビクッと揺らした彼は「な、なに？」と怯えているような様子でこちらを見ている
『私、倉梨。倉梨藍。キミは？』
「…孤爪…孤爪、研磨」
『孤爪研磨。うん、覚えた、孤爪ね。よろしくね』
「う、うん…えっと…倉梨さん」
『うん』
「…よろしく」
これが、彼との初めての会話
ー体育館ー
(ねむ…)
くあっと大きなあくびが出るのを我慢しながら長い長い校長からの祝辞を聞く。隣に座っている孤爪に関しては、何かを考えているのかボーッとしている
隣のクラスの千代はチラチラとこっちを見ては、在校生席にいる今朝の高身長イケメンを見つけたと興奮気味にジェスチャーで教えてくる
わかったから前を見ろと言うが、ニヤニヤもニマニマも止まっていない千代に「こら」と千代のクラスメイトが制裁を下していた
ありがとう、クラスメイト
「何笑ってるの？」
『あ、友達がね。イケメン見つけてニヤニヤしてた』
「？それで笑うの？」
『ふざけてるところを小突かれたから』
「ふっ…」
私が笑っているのに気づいた孤爪が猫みたいに興味津々に聞いてくる。それを簡単に伝えてそこで会話は終了する
長い入学式を終えて自身の教室へと戻り、各クラスの催しが始まる
大体はこういう日は自己紹介をしてから物販販売へと向かうところ
「藍〜！終わった？」
『うん、今』
「4組、物販今からなんだ。3組は？」
『んー…20分後だって』
「あ、どうする？お母さんたち、門前で待ってるって。写真撮るって言ってたけど」
『さすがにこの人混みじゃあね〜』
「あははは…3組がラストだっけ？」
『1、3、5組だね』
「順番に回るし、私終わったら正門でお母さんたちと待ってるね」
『ん、了解』
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
