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『…………………』
孤爪からの情報から、体育館へとやってきた
チラリと覗き見るように中を見るが、猫又監督の姿はない
やっぱりデマか
くるりと背中を向けて歩き出そうとしたら「おや、おやおや」と言う飄々とした声にビクッと体が揺れる
ゆっくりと顔を上げるとそこには黒いTシャツに赤ズボンを履いた黒尾さんが立っていた
「藍チャンじゃないですか。なに？見学かな？」
『あ、いや…』
「来たの？」
『孤爪…』
「研磨。呼んだのか？」
「ううん。ただ…罠仕掛けた」
「エッ」
『…？』
「倉梨さんが簡単に引っかかってくれてよかった」
ふふっと笑っている孤爪にゾッとする。半歩だけ後ろに下がると「うおっと」とさらに声がかけられる
すぐに振り返ると、そこにはベージュ髪の短髪の…多分、先輩らしき人が立っていた
「あっ、マネ候補の美人ちゃん」
「夜久」
「なに？見学に来たの？」
「どうも、研磨に騙されて来ちゃったみたい」
「エッ」
なんなの、なんなの？
前後に挟まれた場合の対処法って何？
サメに取り囲まれたような危機感が湧き上がってくる
「えっと、倉梨さんだよな？俺、夜久！2年な」
『ど、どうも…』
男前だ…
「………夜久くん、近づくの禁止」
「はぁ？」
(アラー)
私と夜久さんの間に入って来た孤爪に、夜久さんは眉を寄せて訝しげに見ている
そんな孤爪に疑問を抱きながらも『で、騙したの？』と孤爪の肩を掴み振り向かせた
「え、あ…うん」
『へぇ〜…？』
「おや、これは…」
腕を組み『つまり、なに？』とにっこりと笑う
『マネージャーになって欲しいから騙したの？それとも、猫又監督が来るかもしれないっていう浮かれた顔を見たいから騙したの？』
「……前者、だけど」
「素直か」
黒尾さんのツッコミに「うるさいな」とジロリと睨んでいる孤爪に『別に素直に言えばいいのに』と言うと、孤爪は少しだけ唇を尖らせた
「素直に言っても来てくれるかの保証はないし…」
(おや、おやおや？)
『別に来ないとは』
言ってないのにと言おうとした時「藍」と千代の声が聞こえた
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
