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練習試合は滞りなく進み、すでに夕方が過ぎ、6時を過ぎた
片付けを終えてミーティングも終えて、それぞれが帰路につく頃、『京治』という凜とした声におれの耳は反応した
「藍？何してるの？」
『待ってたって言ったら迷惑？』
「ううん。なにかあった？」
『お母さんたちが一緒にご飯食べに行こうだってさ。それで待ってた』
「母さんたちが？そっか、待たせてごめん」
『いいよ。図書室で勉強してたし』
制服姿の倉梨さんの元に向かっていくのは、おれと同じ歳の赤葦京治。同じポジションで、休憩にも何度か話したけど…
(仲、いいな…)
「すみません、俺先に帰ります」
「お〜！お疲れー！」
『京治、何食べる？』
「がっつり食べたいかも…お腹すいたし」
『じゃあ…』
「研磨〜、帰るぞー」
「…うん」
クロに言われて倉梨さんたちに背中を向けるようにしておれは歩き出した
「…なあ、研磨サン」
「うるさい」
「まだなんも言ってねぇよ!!」
「……なに」
「倉梨さん気になるのはわかるけど、あんなに見つめてたら穴空いちゃいマスヨ」
「……」
「なに、好きなの？」
「好きとかじゃない」
「へぇ〜」
「ただ、不思議な人なだけ」
ニヤニヤとするクロにこれ以上はめんどくさいと思い、スマホを取り出してゲームを始める
「赤葦に聞いたんだけど、倉梨さんとは幼稚園からの付き合いなんだってさ」
「………」
「いわゆる、幼馴染ってやつ」
「…それ、おれに言ってどうなるの？」
「いーや？言っただけ」
「……なにそれ」
「お前さんは、もうちょっと同年代の子と絡んだ方がいいと思うぜ」
「…意味わかんない」
「そういうスタンスもいいけどね、嫌いじゃないけども
同級生なんて、これから一生付き合っていくもんだし、なにかあれば頼りになる存在だぜ？」
「………」
クロの言葉を耳にしながら、モンスターと戦う
Winという文字を見てから「別にいいよ」とだけ答えた
「ちなみに、倉梨さんは彼氏いないそうデス」
「だから興味ないってば」
「いやいや、お前さんは後々そういうのに」
「クロ、うるさい」
「はいはい、黙りますよ。どっちにしろ、知っててよかったってなるだろうし？」
「ならないから」
「……なる」
「ならない」
「……………な」
「ならない」
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
