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休憩にボトルを手に取って水分補給をしている孤爪を見て思うことは、孤爪がセッターというイメージがどうしても浮かばないことだった
「藍、黒尾先輩ってなんのポジション？」
『ミドルブロッカー』
「ミドルブロッカー」
『ブロックとスパイク両方担うの』
「へ〜！赤葦くんは？」
『孤爪と同じセッター』
「セッターか〜！セッターってなに？」
『スパイカーにボールを上げる人のこと。黒尾さんにもボールをあげるんだよ』
「孤爪のおかげで黒尾先輩のかっこいいのが見れるということか…たくさんあげてほしい」
『ははは』
呆れるほどのミーハー具合に乾いた笑いが溢れていると、千代は「じゃじゃ」と指をさした
「コートを出入りしてるあの小さい人は？」
『多分だけどリベロかな。守備専門で攻撃には参加しないポジション』
「へぇ〜…藍って、バレーボール好き？」
『うん、好き』
おぉ〜！と感動しているらしい顔をする千代に『だって見てて楽しいもん』と、バレー部を見る
気持ちよくスパイクが決まった時
気持ちよくブロックが決まった時
気持ちよくレシーブがあがった時
この上ないほどの幸福感と達成感、そしてあの快感を魅せてくれる
こんなに最高なスポーツ、他にない
「藍は、本当にバレーボールが好きなんだね」
『うん』
バレー部が休憩に入った。千代は休憩している黒尾さんですらかっこいいと騒ぎ始めている
他人のフリしようかな…今この時だけ
「なあ、黒尾」
「ん？」
「あのギャラリーで見てる子、この間の子だよな？」
「そうね。研磨、誘ったのか？」
「そんなわけないじゃん…あんまり喋ったことないし」
「その隣にいる奴の付き添いだそうですよ」
「付き添いぃ？」
「あの人、バレーボール好きらしいっす」
「…ほお？」
「うわ…」
ゾワッと背筋が凍るような感覚を受けて『え、なに？』と両腕を抱え込む
さすっていると「そこのお嬢さん方」と下から声をかけられた
「えっ!? 黒尾先輩!?」
『え、なに？』
「部活終わるまでそこで待機でお願いシマス」
『え？』
「はーいっ！待ちまーす!!」
『え、ちょっ』
「ありがと〜」
ヒラヒラと軽く手を振って練習へと戻っていく黒尾さんと、そんな黒尾さんからの待機命令にハートを射止められた千代だけが私の前に残った
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紅 - いつも楽しませてもらってます！4話夏なのですが、黒尾が3年と言っている所があります。見間違いであればすみません！ (3月14日 23時) (
レス) @page30 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - もちだんごさん» ひゃー！すみません！ご指摘ありがとうございます！！また修正します！これからもよろしくお願いします！ (3月11日 19時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
もちだんご(プロフ) - いつも楽しみにしております！5-2話なのですが、本編の一年前であるはずなので夜久さんは3年ではなく2年なのではないかと思います。勘違いであれば申し訳ございません！ (3月11日 17時) (レス) id: 993fbeabfe (このIDを非表示/違反報告)
???(プロフ) - 続きが気になる…！楽しみにしてます！ (2月29日 23時) (レス) @page13 id: bbca191512 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - とっても面白いです!!続き楽しみにしてます! (2月29日 11時) (レス) @page12 id: 147f4e35b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2024年2月28日 9時
