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「………………!?」
『さぁ、彼を離して』
「パパ！」
『動くな!! 今度は頭を狙う…自分のボスの脳髄が出て欲しくないなら、動くな』
駆け寄ろうとしてくるゴルツィネの部下に向かってそう言い、私はもう一度引き金に指をかける
『私の友達を返せ』
「やれ、お前たち!!」
ゴルツィネの叫びと共に無数の銃が向けられた
「来瞳!!」
躊躇せず、私は引き金を引いた
2発の銃弾がゴルツィネの肩を撃ち抜き、命を奪うとまではいかずに私はすぐに振り向いて男たちの太ももと手首を撃ち抜いた
「来瞳」
『さっさと弾倉寄越せ!!』
「はいっ！」
空になった弾倉を捨ててすぐに新しい弾倉を装填してセーフティを外して引き金を引いていく
倒れているアッシュをボーンズとショーターに任せ、私は3人を守るように銃を撃ちまくりながら後退していく
「来瞳、こっちだ！」
ケインの声に答え、私はポケットから催涙弾を取り出しピンを歯で咥えてそのまま外して投げ捨てた
「行くぞ！」
『うん』
会場を飛び出し、シンたちと考えたルートから逃げ仰せた私たちは、そのまま地下へと潜り込んだ
ーーーーー
ーーー
ー
「来瞳！」
「来瞳さん!!」
『ショーター、奥村さん』
リンクスのメンバーやチャイニーズ、ブラックサバスの待機組が襲撃組を迎えてくれた
各チームのボスを出迎え、私はショーターと奥村さんに迎えてもらう
『アッシュは…』
「寝かせてる」
「すぐに気絶しちゃったんだ」
『そう…』
「大丈夫か？」
『あぁ…うん』
今、なんだろう…
(無性に、殺せんせーと話がしたくなった)
私、今日人に向けたんだ。銃口を
…あれ？
(私、人の命を奪う側になった…？)
殺人者になろうとした？
全身の、血の気が引いていく
(私、約束…)
破った？
いやいや、友達のために力を使うことはいけなくないよね？
あれ、違う…？
「来瞳？」
「だ、大丈夫？顔が真っ青だよ？」
私、なにをしようとした？
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年4月17日 8時
