28-2 ページ7
「うへぇ…一生分の勉強した気がする」
『高校受験大丈夫？』
「多分…？」
保護者役な風丸くんまでもが投げ出してまうぐらいに手負いな円堂くんにウチは心配になってきた
それから間も無くして豪炎寺くんが戻ってきた
「おう、豪炎寺、どうだった？」
「あぁ…断ってきた」
「えぇ〜！あの子、学年1可愛いって有名なんだぜ!?」
「フッたんだ…罪な男…」
『(ｽﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…』
「大岡、どうした？」
『…喉乾いた』
紙パックのジュースを飲み終えて潰してゴミ箱に捨てる
「大岡、なにかあったのか？」
「さぁ？」
窓の方を見ながら景色を見てると「姉ちゃん、姉ちゃん、姉ちゃん〜」とドアを開けて中に入ってきた活舞が机へと走ってきた
「活舞！どうしたんだ？」
「姉ちゃんにエアメール届いてたから届けにきました」
「エアメール？ってことは、外国から？」
『誰から…』
「差出人見たらわかるって」
活舞から受け取ったエアメールの差出人の名前と差し出し先の国を見て驚くばっか
沈んでた気持ちが明るなっていく
『活舞、喜び。また会えるわ』
「マジで!? やったーっ」
『ま、その分勉強だね』
「ゔ…いいよ、頑張るし。持って帰ってもいい？読みたい！」
『うん、いいよ』
わーーい！とエアメールを受け取って走って教室を飛び出していく活舞を見送って「誰からだったんだ？」と豪炎寺くんからの問いかけに答えた
『フィディオ』
「「えっ」」
『フィディオとは小さい頃から知り合いなんだよね〜』
「フィディオと知り合いなのか!? 一言も聞いてないぞ!?」
『言ってないし聞かれてないし』
「まさか、繋がりがあったとは…黒陽学園での繋がりじゃないとはな」
『親がよくイタリア行ってたからついていくことも多かったし…』
小さい頃からフィディオとはボールの取り合いを朝から夕方までして帰る時間が遅くなって、母さたちによく2人で怒られてた
「フィディオと、友達だったのか」
「そっかぁ…だからどっかで見たようなプレーだったのか」
『フィディオはよくみんなのこと話してくれてて、また会いたいって言ってた』
「じゃあ、さっきの手紙は！」
『近いうちにきますっていうのだね』
「フィディオに会えるのか〜!! 楽しみだな〜！」
それと多分、もう一個…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
