34話 ガールズトーク ページ32
バーベキューの片付けをして、男子から順にお風呂に入って、マネージャーを先に入らして、ウチが最後になって部屋に戻ると、すでに敷かれた布団の上でみんなが喋っとった
「あ、理英さん」
「おぉ〜！お風呂上がりの理英さんも綺麗ですね〜」
「お肌の手入れとかしてるの？」
『特には』
「あら、羨ましいわね」
勉強机の上に置いてある目覚まし時計をリセットする
明日は休みやし、部活もグラウンド点検やから休みや
「さて、理英さんも集まりましたし〜」
「ガールズトークね」
「ですね」
『ふあっ…ん？』
「ガールズトークですよ！恋バナ！」
『あぁ〜』
こりゃ、大変だ…
「皆さんに聞きますけど、サッカー部で彼氏にしたい人っていますか？」
「そうね〜…みんな優しいし」
「夏未さんと木野先輩はキャプテンですよね？」
「守くん？」
「「えっ」」
「わ、私はっ」
「私も…」
「音無さんはどうですか？」
「そうですねぇ〜」
ウチが会話に入らずとも楽しそうに会話が弾んでる…全然えけけど
「理英さんはどうですか？」
『え、なにが？』
「彼氏にするなら！誰がいいですか？」
『え？うーん』
「やっぱり、フィディオくんかしら」
『ないない』
「じゃあ、キャプテンは？お兄ちゃんは？」
『円堂くんは、うーん…確かに楽しいけど、サッカーのことばっかり考えてそう…鬼道くんは、小難しい話はできるだろうけど…なんていうか、物事をこうネチネチ言いそう』
ベッドの上にボスンと座ってクッションを抱く
「じゃあ、風丸くんは？2年生の時、同じクラスだったよね？」
『女の子みたいな見た目で最初びっくりした』
「論点が違うわよ…」
『風丸くんは確かに優しいけど、みんなに優しいし…』
「じゃあ、誰がいいんですか？」
『誰でもいいってわけじゃないからなぁ〜』
「タイプは？こう言う人がいいって」
『うーん…』
「って、豪炎寺さんは!? 豪炎寺さん忘れてましたよ！」
音無さんの言葉にみんながハッとした
「豪炎寺くんは？優しいし、料理もできるし」
『あの人、欠点という欠点がない！』
「そうね。彼の隣を歩くのは緊張するわね」
「豪炎寺さん、理英さんのこと好きだと思いますけど」
『ないない。サッカーに恋してる感じでしょ、豪炎寺くん』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
