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「姉ちゃんもまんざらやなかったけど、兄ちゃんのこともあったから、留学は蹴ったんやけどな」
「そうなのか…」
「うん」
あぐっとでっかい口で肉にかぶりつく
「行ってほしくないのか？」
「ぜーんぜん！姉ちゃんがやりたいようにやれって感じかな。どこ行っても姉ちゃんは姉ちゃんやし
けど、その前に豪炎寺さんとどうにかなって欲しいかな」
「あの2人はな…」
「鬼道さん、どうにかしてくっつけませんか？あの2人」
「豪炎寺が勇気を出せば早いんじゃないか？」
「絶対無理やん…」
「ちなみに、大岡は？」
「両想いです〜」
「さすがだな」
「見てたらわかります。姉ちゃん、わっかりやすい」
「そうか？」
「一緒に菓子は作るわ、家行くわ、初詣行くわ、なんか豪炎寺さんと鬼道さんたちの前とで態度変わるし」
わっかりやすいもんやで
「まさか、あの豪炎寺がな」
「まあ、姉ちゃんは伝える気ないって言うてました。サッカーに集中したいっていう本人の意思を尊重したみたいです」
「ははははっ！豪炎寺はなんにでも情熱的だからな…逃げれんだろう」
「今のうちに逃避計画進めた方がええんちゃうかって思います」
「やめておけ。豪炎寺が本気を出すぞ」
「え〜…こわ」
理英side
『へぇ…フィディオのチームの監督、あの影山だったんだ』
「あぁ…」
『へぇ…』
「大岡、知ってたのか？」
『ううん。影山って人が帝国学園の総帥だったのは知ってるし、際どいことをやってるのも噂で聞いたことあるよ』
「鬼道や不動、佐久間に源田たち帝国学園のみんなは影山に利用されてたんだ」
『全国大会からそんなことになるなんて…なんも知らんかったとはいえ、ごめん、フィディオ』
「理英は謝ることないさ。聞いた時は俺も驚いたけどね」
『そっか…なんか、知らんところで凄いこと起こってたんや…』
「俺には、英太が事故にあったことがショックだったけどね。アモーレ、教えてくれないんだもん」
バーベキューの皿を置いて言うフィディオに『あん時はしょうがなかってんもん』と言い返した
『動揺もしてたし、お兄ちゃん目ぇ覚さへんかったし』
「うん、だからすごく驚いた。英太は？」
『リハビリ中。終わってサッカー復帰でき次第には、留学するって言うてたかな』
「イタリア？」
『さぁ？アメリカかイギリスかって言ってた』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
