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『絶対秘密やよ？』
「はい！」
こしょこしょと言うと「えぇっ」と驚かれた
「ホントですか？俺応援します!!」
『あんま大きい声で言わんで…』
(どうせ豪炎寺さんでしょ…バレバレだっつーの)
「でも、告白しないんですか？理英姉ちゃんなら多分」
『んーん、せぇへんよ。サッカーに集中したいって言うてたから』
「…なんか、悔しいです」
『え〜？虎丸くんがウチもらってくれるの？』
「いえ、睨まれたくないのでやめておきます！」
『あ、そう…』
曇りなきまなこで言われた
「でも、多分その人も同じだと思います」
『え？』
「理英姉ちゃんのこと、大好きだと思います！そういう意味で」
『…そうやとええね〜』
視線の先には、ボールを楽しそうに蹴ってるその姿
羨ましくて、一緒にやりたいとも思う
「でも、いいですよね〜…料理もできて勉強もできて、その上サッカーまで上手い理英姉ちゃんつかまえれるの」
『まだそうなってないんやけど…』
「俺なら絶対、誰にも取られたくないからってすぐに告白しますよ！」
虎丸くんのその力強い発言に「なにを取られたくないんだ？」という声が投げられて「ひぇっ」と背筋を伸ばして小さな悲鳴をあげた
『豪炎寺くん』
「虎丸、なにをとられたくないんだ？」
「な、ななな、なんでもないですっ！お、俺、鬼道さんと練習してきますっ！活舞、いくぞ！」
「え？あ、おう！」
「なんだったんだ？」
『さぁ』
明らかに動揺してタオルとドリンクを放り投げる形でコートん中に入ってった虎丸くんを見送って「なんの話してたんだ？」と聞かれた
『ウチの好きな人』
「んぐっ…ごほっ」
『え、大丈夫？』
「あ、あぁっ…す、好きな人って…ごほ」
『虎丸くんが聞いてきたので特別に教えました〜』
「好きな人、いるのか？」
『おん、おるよ〜』
「…もしかして、夕香に言ったのと」
『正解』
目を丸くして「教えてくれって言ったって教えてくれないんだろ」とまたドリンクを飲み始める
『え、知りたいん？』
「知りたい」
『えー』
「ヒント」
『そこまでして知りたいか…』
必死になる豪炎寺くんに『一個だけな』と人差し指を立てた
『その人がしてるスポーツ』
「………」
『サッカーだよ』
「!? フィディオか？」
『なんでやねん。フィディオ好きとちゃうわ』
「えっ、理英ひどい」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
