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グラウンドに響いた円堂くんの口から出たその言葉に、ウチはゆっくりとグラウンドに振り返る
円堂くんの目の前におる、緑色のジャージに身を包んで何かを探しとる白い流星を
「フィディオ、一体誰を…」
「あっ」
『！』
「アモーレ!!」
『うわっ!!』
こっちに駆け寄って飛び込んできたフィディオを受け止めるほどの足腰はウチになく、そのままベンチを超えて後ろに倒れた
「えっ…大岡!?」
「あーあ…またこれだよ…フィディオ、姉ちゃん、大丈夫？」
「あぁ」
『フィディオ、重い…』
「あ、すまない…」
ウチの上におったフィディオがすぐにどいて、「大丈夫か？」と手を差し出してきてくれた豪炎寺くんの手を借りて立ち上がった
『うん…』
「理英！」
『！』
「久しぶりだね」
『うん、久しぶり』
みんなが集まってきて、なんでフィディオがいるのか聞いてくるのにウチは『エアメールでここに来るって言ってたんだ』と答えた
「イタリア代表、チームオルフェウスのキャプテン、フィディオ・アルデナだ！よろしく頼む、日本のみんな」
「イタリア代表が、なんで日本に…」
「アモーレに会いにね」
「アモーレ？」
「イタリア語で“愛”という意味だな…愛する人とも…」
「あぁ！」
にっこりと笑ってウチの腰を抱いたフィディオは「アモーレだからね」と言う
腰に回してきた手をつねったら「いった」と言うてすぐに離す
『いきなり飛び込んでくるわ、派手な登場するわ…好き勝手にしてくれたね』
「い、いやぁ…」
『あと、豪炎寺くんから聞いたけど…ライオコット島で天使と悪魔と戦ったってぇ〜？』
「えっ…ご、豪炎寺…」
「すまない、成り行きで」
『ウチ、それ、聞いてないんやけど』
「アモーレ、ちょっと落ち着いて…？」
『フィディオ〜？』
「ご、ごめんってば…」
両手を胸の前に出して落ち着けと言うポーズをしたフィディオは、鬼道くんの近くにおった活舞に助けを求めた
「活舞、救けてくれ！」
「フィディオが悪いな、今回は」
「え〜…」
『フィディオ、言うことは？』
「し、心配かけてごめん…」
『よろしい』
「イタリアの白い流星が怒られてる…」
へこへこと頭を下げるフィディオに「なあなあ、フィディオ」と円堂くんが声をかけた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
