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「とにかく、無茶すんな。次、俺たちや豪炎寺がそばにいるかなんて、わかんねぇんだからな」
『……はーい』
「うん、豪炎寺も悪かったな。えーと、そこのおチビちゃんも」
「いや…こっちこそ」
「はーい！お姉ちゃん、怒られちゃったの？」
『そう。怒られちゃったの』
そりゃあ、あんな奴らに立ち向かったんはあかんかなって思うけど、夕香ちゃんに怪我させたらあかんなって
「大岡、坂木の言う通り無茶するな」
『うん、ごめん』
「うんうん、素直でよろしい」
「理英が素直に謝るって槍でも降んのか？」
『ほんまに降らせたろか』
空を仰ぐ陣に振り返って言うと、「お姉ちゃん」と夕香ちゃんがウチの服を引っ張った
「ん？」
「守ってくれて、ありがとう」
『私は、なにも』
「でも、夕香のこと守ってくれたでしょ？ありがとう！」
『……』
「…………」
「ん？陣、どうした？」
「なぁんか、さっきのやつら…嫌な感じがする」
「えー…」
ニコニコの夕香ちゃんに微笑み返して立ち上がると、「本当に怪我はないんだな？」と豪炎寺くんが聞いてくるから親指立ててグッドサインをする
「夕香、今日はもう帰ろう」
「えーーーっ！お姉ちゃんとまだ遊んでないよ」
「また今度だ」
「むー…」
『夕香ちゃん、今日だけじゃないしまた今度遊ぼう？』
「…絶対、また遊んでくれる？」
『うん』
さすがに不良と一悶着あったあとに、また会ったりでもしたらたまらんしな…
夕香ちゃんはちょっと不服そうやったけど、最後には納得した
「夕香、お姉ちゃん送ってくるな」
「はーい！お姉ちゃん、またね〜」
『またね』
マンションまで夕香ちゃんを送ってからウチも帰るために外に出る
案の定、さっきのことがあったらいやだからと豪炎寺くんが送るって聞かへんかったけど
『今日はなんかごめん…』
「いや、俺の方こそすまなかった…」
『昔っから、フィディオに無茶するなって言われてるんやけど、やっぱり簡単には直らんな〜』
「そこは頑張って直してもらわないとな」
『努力します…』
軽く微笑んだ豪炎寺くんに、ウチは今日のこと反省しまくった
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
