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「と、まあ、それぞれ生贄になった2人を助けたまでは良かったんだが、今度は魔王だって言い始めてな」
『どう言う経緯でかな？』
「天界の人間数人、魔界の人間数人がチームとなって自分たちが魔王本人だったって言い始めて…」
『頭痛なってきた…』
「大丈夫か？」
『うん…続けて』
豪炎寺くんの話、非現実すぎて頭痛くなってくる
「生贄の人間11人が選ばれたんだ」
『なんでやねん』
「サッカーで負けたら、魂をいただく、だったか…？」
『よぉ、無事で戻ってきたね…』
「まぁな…選ばれたのは俺、円堂、鬼道、不動、飛鷹、ヒロト、壁山、吹雪、虎丸、テレス、それからフィディオだったな」
『もういやや…なんも言うてきてないし聞いてへんねんけど…』
豪炎寺くんの口から上がった名前にウチはもう頭を抱えまくった
なんしとん、フィディオ…
『で、試合には勝ったんやろ？』
「あぁ」
『天使と悪魔と戦って魔王と戦うとか…豪炎寺くんは、どんなサッカーをしてきたんですか？』
「普通のサッカーだが…」
『でもまさか、世界に行ったのに今度は神様と戦うなんてなぁ…宇宙人以上に強かったんちゃう？』
「あぁ…だが、負けなかったよ」
『いやまあそうやろ』
キミらが負けるようなことあったら、日本イナズマジャパンは優勝してへんって
『でもよかった』
「え？」
『みんな、怪我なくて』
「あぁ」
『けど、フィディオには事情聴取やな…なんも聞かされてへんで…ウチは』
「フィディオもフィディオで大変だったんだ…あまり責めてやるなよ」
『そうやねんな〜。フットボールフロンティアインターナショナル杯のこと、全然言うてくれへんからあんまり知らんねんな〜…豪炎寺くん、なんか知ってる？』
「いや、俺も詳しくは知らない」
『そっか…まあ、言いたくないこともあるやろうし、無理に聞かんとこかな…天使と戦ったって言うんは、いただけへんけどな』
「ほどほどにしてやれよ…」
ウチにそんな話してへんやなかったかい…あのイタリア人
「大岡、そろそろだ」
『お。喋ってたら、なんやかんやで着くん早いな〜』
「あぁ」
『……でっか…さすが医者』
「おい、言い方」
『えへへへ…』
コツン、とおでこを軽く殴ってきた豪炎寺くんに笑いながら、オートロックのマンションへと進んだ
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
