爆炎の炎の恋歌【豪炎寺修也】 (ページ41)

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(えっと、晴斗見るかな)

机に戻りながら晴斗に連絡を入れると、近くまで行くと言うてくれた
おかげで荷物持ちができてよかった

晴斗に連絡を入れると、すぐに返信が来た

(なんや、もう許可取ってくれたんか)

すでに学校側に許可をとってくれたらしく、放課後にこっちまで来てくれるそうな…
今日は荷物多いから来てくれるのホンマに助かるけど

せやからって………

ー放課後ー

『制服のままで来いとは言うとらん』

「ジャージで来ようとした俺の努力も認めろよ」

『うるさいわ…ほら、これ』

「おう」

正門の前でヒソヒソとされるのが嫌ですぐに腕引っ張ってその場を後にし、晴斗に荷物を渡す

「おっも…どんだけ入ってんだよ」

『二季分。母さんが詰め込んでん』

「お前の母ちゃん、のほほんとしてるのにこういうのに限って抜け目ねえよな」

『あんたが持っていくって知って、ちょっと量多めにしてんて』

「あからさまな計画的犯行」

持ち直した晴斗が「んじゃ、行こうぜ」と歩き出したんに、ウチも隣に着いて歩いた

『みんな元気なん？』

「あぁ。今日は帝国との練習試合でさ。俺は進路相談だからアウトだけど」

『帝国学園か…ウチも今週の土曜日に観に行く予定やよ』

「えー!! なんで黒陽の来なくて雷門のは行くんだよ」

『誘われたから行くだけや』

「誘えばよかった…」

『そらお疲れ』

肩を落として項垂れる晴斗は「あ」と足を止めた

『どないしたん？』

「雷門サッカー部」

『え？』

晴斗の視線の先には河川敷のサッカーコートで練習をする雷門サッカー部の姿やった
今日、グラウンドの方やないんや

「おぉ〜…豪炎寺修也がいる…イケメン…」

『豪炎寺くんはイケメンやのは認めるけど、彼恋人おらんで』

「え、もったいなくね？男の俺ですら羨ましいと思うもん。あんなクソイケメンと付き合える女、絶対美少女じゃなきゃ無理」

『あんたが女になっても、その可能性はないから安心やな』

「そう、俺は女になってもこんな…おい理英、それどういう意味だよ」

『そのまんまの意味やな』

「俺に彼女がいないこと言ってんのか!?」

青い稲妻橋に差し掛かったところで「あ！危ない！」という声が聞こえて顔をそっちに向けたら、サッカーボールが飛んできた