爆炎の炎の恋歌【豪炎寺修也】 (ページ4)

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『え、放課後…？』

「あぁ！いつもグラウンドで練習してるんだ！大岡も来いよ！」

『けど…部外者の私が行っても』

「いいよ！見学ってことにすれば！な、風丸」

「あぁ」

キャプテンの円堂くんが、こんな簡単に決めてしもてるんやからええんやろうけど…

『じゃあ、ちょっとだけ』

「わかった！」

「で、円堂…何しに来たんだ？」

「あ…風丸、数学の教科書貸してくれ…」

「はぁ…」

大丈夫やろか…

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「それで、ここが音楽室で向こうが図書室…あと、ここから下に行くと体育館へ続く廊下に出る」

『迷路みたい…』

「あははは」

風丸くんに休み時間ごとに校内を案内してもらい、ある程度の構造はわかったものの、しばらくは誰かと一緒に移動せんとあかんのはよくわかった

『これ、迷ったら誰に助けてもらおう…』

「いや、廊下にいる奴に聞けばいいと思うけど…」

真剣に悩みながら廊下を歩いていると「風丸」とまた別の声が聞こえてきた

「あぁ、鬼道」

『帝国学園の鬼道有人くん』

「俺のことを知っているのか…」

『全国大会の予選大会決勝、見ました』

「なるほどな…」

ゴーグルにドレットヘアーとはなかなかな異質な雰囲気なんは、帝国学園サッカー部元キャプテンの鬼道有人
あのエイリア学園や世界大会でも活躍しとった選手

(まさか、ホンマに雷門に行くなんて思ってなかった…)

てっきり、全国大会終わった後は帝国に戻るんやとばっかり…

「今日、大岡がサッカー部の見学に行くんだ」

「へぇ…円堂か？」

「そうなんだ。朝からな…」

「あいつらしいな…」

フッと軽く笑った鬼道くんを見ていると、スマホのバイブレーションが聞こえてきた

『ごめんなさい…電話入ってしまって…』

「気にするなよ」

「あぁ」

2人に断りを入れてから少し離れてスマホの電話に出た

『はい、理英です』

《あ、姉ちゃん？俺、もう家着いたで〜》

『今日早いんやったな〜…キッチンに置いとるお菓子食べてええからね)

《おん！姉ちゃん、今日帰ってくるん早いん？》

『あ…ちょっと学校に残ることになってん』

《え、なんで…》

『転校の書類とかちゃんとせんといかんやろ？それをするためやよ』