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66-3 ページ27

ゴゴゴとお互いに炎が巻き起こるような勢いで聞き合う2人に『ワーオ…』と青くなる
















「なかなかの修羅場だね」

「仕事前にこんなことさせないでくださいよ…白樺、誰だ?その人は」















佐田先生の問いかけにスヒョンは「知らないの?」と振り返って佐田先生にコテンと首を傾げて見せた

















「Jだよ」

「J?」

「J!!?」

「え、なに、戸川くん知ってるの?」

「知ってるも何も…今や世界をときめくNo.1アイドルの1人…Jですよ」

「え、なに?アイドル?」

「そ」















むぎゅっと頬をくっつけてきたスヒョンは、「Jewelry's」と発音よく言う


















「J、本名はスヒョン。ミナサン、コンニチハ〜」















んべっと舌を出して私と大翔を抱き寄せるスヒョンに一同はポカンとする
大翔は「みんな、スヒョンのこと知らないんじゃない?」とからかうように言うと、「J知らないのおかしい」と頬を膨らませていた

















「あーあ、瑞姫、みんな冷たい。大翔ひどい、慰めて」

『重い重い重い!!?』













全体重を乗せてくるスヒョンは「というわけで」とすぐに体勢を変えた



















「俺はスヒョン。瑞姫と大翔のもう1人の幼馴染。この2人になにかあれば、俺が黙ってないから」















以後お見知りおきを〜。と手をヒラヒラさせて笑っているスヒョンに、アッシュはピクピクと眉を動かして恐ろしい顔になり、その後ろで3人がアワアワとして震えている
私もそっちにいきたい

















「さて、そろそろ仕事に移ろうか」

「この流れで!?」













斑目さんの声でスヒョンは「じゃあ、俺ホテルに行くね」と言ってドアへと歩いていく
















「あ、どこの?」

「あとでラインいれる〜」

『あ、いとこんち来るの?健太兄ちゃんも会いたいだろうし』

「うん、行く」















歩いていくスヒョンを見送りながら会話し、完全にドアを出て行ったところで斑目さんは仕事の話を始めた
















「次の依頼だ。都内で起きた連続殺人事件。被告人の父親から依頼が来てね」

「わいせつ目的で襲われて殺害された事件ですよね?」

(さっきの事件か…)

「犯行を認めているってニュースで見たんですけど」












シンが言うと「そのようだね。よろしく」と一言

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年12月27日 10時

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