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ー翌日ー
カーテンの隙間から差し込む朝日が頬に当たり、モゾリと起き上がる
うたた寝をしていて目がしぱしぱとし、体がバキバキだった
『ん"〜…』
ポキッ、パキッという骨が鳴る音を聞きながら椅子から立ち上がってリュックを手に書斎を後にしようとすると大きなあくびをしながらマックスが書斎に近づいてきていた
「おぉ、おはよう。海斗」
『おはよう、マックス。朝から早いね』
「あぁ。どうだ、なにかわかったか？」
『いーや？手詰まりさ。気分転換に外に出るよ』
肩をすくませて眠そうなマックスの脇を通って階段を降りると、英二とショーター、伊部さんがすでにスッキリとした顔で朝ごはんを食べていた
肩にかけていたリュックをかけ直し『ちょっと出てくる』と断りを入れると「どこに？」と英二が目を丸くする
『大丈夫。すぐ戻る』
ゴソゴソとリュックの中身を確認し、屋敷の外に出た
アッシュside
「…あれ、海斗は？」
「出かけたよ」
「…は？」
海斗が出かけた？どこに？なにしに？
ぐるぐると脳内に疑問が渦巻いていると『ただいま〜』と間抜けな声が玄関の方から聞こえてきて、ひょこっと顔を出すと『英二〜、朝ごはーん』という声と同時に「はーい」という英二の声
「どこ行ってたんだ？」
『野暮用』
俺の横を通っていく海斗はリビングに入ると、『ショーター、頼んだの調べた？』とショーターに声をかけるとショーターは「これからだ」と言っている
「姉さん、フレンチトースト好きだっけ」
『大っ嫌い。なんで食パン卵につけてべちょべちょにすんのか、人間の意識がわからん』
「僕は好きだけどな〜。砂糖をかけて甘くするんだ」
『糖尿まっしぐらだな』
げぇーっと舌を出して心底嫌そうな顔をする海斗に、「何言ってるんだ！カロリーがバカ高いだけさ！」とむんっとした顔で言う英二に『ぶはっ！』と豪快に笑っていた
『英二、お前その顔しても全然意味ないぞ。童顔に拍車がかかった！』
「僕の気にしてることをっ！」
プルプルと震えた英二が「ゲロ甘のホットケーキ作ってやる！」とキッチンへと消えた
海斗はそんな背中を穏やかな笑顔で見つめたあと、スマホの画面に映し出された何かを見て、『へぇ？』とニヤリとしていた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月2日 9時
