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「とにかく、青子の居場所を突き止めるほか何もない」
「この辺りで1番人気のないところ…」
「ロレイ、わかるか？」
「俺を誰だと思ってるんスか？元ストリート・キッズのボスっスよ？こんなのお茶の子さいさいっス」
シシシシ！と笑ったロレイは、この辺りの地図を広げて「まずはこの辺りはないっス」とペンで大きく丸を描いた
「この辺りはもともと俺の縄張りでもあったんスけど、今じゃブラック・サバスが仕切ってるっス
アイツらのいるところじゃ絶対無理っスよ」
「じゃあ、目星はついてるのか？」
「この辺りだと、2箇所あるっス」
「2箇所もあるのかよ…」
「これでも絞り込んだ方っスよ？
取り上げたらキリがないっスから」
「で、どこなんだ？」
「この埠頭の倉庫と廃屋っス」
ロレイが指し示したのは、真反対にある埠頭と廃屋だった
「真反対じゃないか」
「探すのに骨が折れるな…仕方ない、俺とロレイが倉庫、お前らは埠頭にいけ」
「わかった！」
「時間は限られてる。アイツが青子をさらった意味はまだわからんが、早く見つけ出さないとヤベェからな」
「だな」
的確に指示を出したソイツは、俺を見ると「お前も行くか？」とニヤリと口元を緩めた顔で聞いてきた
「行くかどうかはてめェが決めろ」
「………」
「危険なことには変わりない」
「…行く」
「……」
「青子は俺の全てだ…何があっても青子が無事でないと意味がない」
「……わかってんじゃねぇか、クソガキ」
俺の答えに嬉しそうに笑った
「なら準備を早めろ。指揮は俺が取る」
「おお！ライアンがやるのか!!」
「シシシシッ！」
「埠頭の方は任せたぞ、ウズヌ」
「はい」
「危険な賭けだな」
「ハハハハ…」
半分に分かれて青子を助けに行くことになった
俺にも銃を手渡され、使い方を教わり、用意された車に乗り込んだ
「けど、青子は大丈夫なんじゃないスか？
誘拐なんて、青子はわかっててやってたことあるんスから」
「バカ言ってんじゃねぇよ…窓ガラスが破られて血があった…つまり、アイツはある程度怪我をしてるってことだ…
しかもご丁寧に誘拐して倉庫か埠頭に連れてかれてる
意味、わかるだろ」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年4月16日 22時
