検索窓
今日:32 hit、昨日:22 hit、合計:17,491 hit

3-8 ページ37

『なっつんとトッキーはもう買い物終わったの?』

「おう、まぁな」

「澪緒ちゃんは何してたの?」

『お兄ちゃんのサポーターと修学旅行でいるタオルとか』

「「修学旅行?」」

『お兄ちゃんが喚いてたはずだけど…』

「あぁ…」

「繋琉、泣き叫んでたな」

「キャプテンとは思えなかったな」

『お兄ちゃんキャプテンなの!?』

「監督からの名指しと満場一致でな」









知らなかった…お兄ちゃん、そんなこと全然教えてくれないし









「澪緒ちゃんが良ければ、俺たちの買い物付き合ってくれる?」

「女の子受けしそうなのも知っときたいしな」

『2人とも、彼女いないの?』

「そりゃーねー…欲しいよ!!」

『お…』









くわっ、と顔を顰めたトッキーは「俺だってね、可愛い女の子彼女にしたいよ!」とわっと泣き出した









「気にしなくていいよ。最近フラれたから」

『あぁ…』

「言わなくていいよ、夏柿!」









コソッと教えてくれたトッキーの事情が聞こえたのか、トッキーは「馬鹿やろー!」と叫んだ
周りの目があるから荷物を持って、スポーツ用品店へそそくさと移動する









『でも、なんで振られたの?』

「「私とサッカー、どっちがいいのよ!」って言われたらしいよ」

「インターハイ近いから練習多いに決まってんじゃん!! デートできないし一緒に帰れないからって別れるってなんだよ!!?」

「夏のインターハイ終わったら次は冬の国立だからねぇ」

「3年になったんだから忙しいに決まってんだろー!!」









お店の中にも関わらず叫びまくり泣きまくるトッキーに、「情緒不安定だな、落ち着けよ」となっつんが言った









「澪緒ちゃんはインターハイ見に行くの?」

『うん。紡宮のインハイと春高予選と春高が被ってなかったら行くよ』

「もう春高行けるって思ってるのか」

「確かに、紡宮くんの学校、弱くないしね〜」

「春高かぁ…俺たちは冬の国立だよなー」









スポーツ用品店でサポーターを吟味し始めた2人を横目に、買ったお兄ちゃんのサポーターを思い出す
デザイン関係なく買っちゃったけど、いいのかな

3-9→←3-7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。