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アッシュside
「はーーー、疲れた〜」
「たくさん買ったね」
「つーか、こんな買う必要あったか？」
「お前がいるって言うから買ったんだろうが」
ショーターと英二の周りにあるどっさりと積み上がった荷物
明らかに修学旅行ではいらないはずのものを買ってた2人に俺は呆れたため息を吐いた
「澪緒も一緒に来たらよかったんだけどなぁ」
「多分、もう帰ってるよね」
「なんだよ、お前ら。そんなにあの転校生が気になるのか？」
「まあ、単純にいい奴だしな」
「うん」
「あ、そう」
確かに、数回話しただけでもアイツは英二と同じでいい奴だとわかった
素直で明るくて、優しい人間だとひと目でわかった
「んじゃ、そろそろ帰るか」
「そうだね」
ガサガサと荷物を持ち始めた2人に続くように、俺も自分が買ったものを手にする
「あ、澪緒〜！」
『！』
デパートの外に出てそのまま自分たちの家へ向かうために歩き出そうとした時、あの転校生がいた
しかも、全く知らないやつと一緒に
「澪緒、そいつらは？」
『あ、お兄ちゃんの部活仲間の』
「時西快」
「夏柿駿介だよ」
「よろしくな…って、すげぇ!! 金髪のグリーンアイ!!」
「外国人さんだねぇ」
俺の容姿を見て興奮する2人に俺は「はぁ…」と小さな声で答えた
「澪緒は買い物終わったのか？」
『うん』
「じゃあ、一緒に帰ろうよ」
『うん、いいよ』
二つ返事で答えた転校生の後ろに立っていた男2人は「んじゃ行くか」と一歩を踏み出した
「澪緒ちゃん家、今日は晩御飯なんなの？」
『んー…お兄ちゃんが作ってるからわかんない』
「あれ、紡宮は？」
『今日は洗い物当番』
おいてけぼりの俺たちは黙って3人の後を追いかけるだけ
「俺たちこっちだから」
「またねー」
『またねー』
男2人と分かれ道で分かれ、俺たちはそのまままっすぐと歩いていく
転校生は英二と話を弾ませており、俺とショーターはそれをぼーっと眺めるだけ
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年3月23日 22時
