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ー昼休みー








「腹減ったー」

「確かに」

「バスケであんなにはしゃぐからだろ」

「うるせー」

「オース」

「シン」

「アッシュは今日来てたのか」

「あぁ」









私の周りに男の子が群がっていく
ショーターとアッシュくん、奥村くんの席が近いこともあって必然的に集まるんだろうけど









「あ、澪緒!! お弁当うまかった!これ、洗ったの」

『えっ…ありがとう』









シンくんから受け取ったのは綺麗に洗われたお弁当箱
そういえば昨日、シンくんにお弁当あげたんだった









「卵焼き、めちゃくちゃ美味かった」

「確かに」

「どうやって作ってるの?」

『特に工夫してることはないよ。おだしを入れて、焼くだけ』

「それであんなにうまい卵焼きができるのかよ」









カバンからお弁当箱を取り出す
今日はどうしようかな…いつもならお兄ちゃんと紡宮がいたからお弁当を食べるときには困らなかったけど、さすがに何度もみんなとっていうことにはいかないし









「食わねえのか?」

『え?』

「一緒に」

「食べないの?」

『え、いいの?』

「つーか、うちのクラス以外に友達まだ作れてないだろ
知らない奴ばっかいる中で食うより、席近い奴らと食って、仲良くなっていけばよくね?」

「ショーターに言われてもな」

「おいこら、アッシュ」









シンくんに「ほら、座る座る」と席に座らせられた









「今日の弁当、誰が作ったんだ?」

『お兄ちゃんだよ』

「お前の兄貴の弁当、女子並みだったからな〜」

「美味しそうだよね」









パカリと開けると、いつものようなお弁当が現れた
3人は「おお〜」と声をあげた









「うまそー!」

「兄貴主婦か?」

「美味しそうだね。ね、アッシュ」

「俺に聞くなよ」









菓子パンを頬張ろうとしたアッシュくんに聞いた奥村くん
お箸を取り出して『いただいます』と手を合わせて少しずつ食べていく









「そう言えば、昨日なんで早退したんだ?
用事って言ってたけど」

『うん、ちょっと病院行かなきゃいけなくて』

「えっ!?」

「怪我か?」

『ううん。私じゃないよ』

「そっか、大丈夫なのか?」

『うん。1週間安静にしてなさいって言われた』

「1週間、長いなぁ」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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