リンクスと私 (ページ23)

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澪緒side

バレーの試合も終わり、今は休憩時間
男子の方はバスケをしていて、ショーターと奥村くん、アッシュくんが同じチームでバスケをしている

「アッシュくん、めちゃくちゃうまいね」

「身長もあるし、すばしっこいし」

「奥村くんも頑張ってるね」

「ショーターくんも」

「「ご眼福」」

みんな楽しうだね…
ガコンッとゴールにボールが入っていくのをぼーっと見ていれば、パチリとショーターと奥村くんと目があった

ちょうどボールが回ってきてない時だったから、手を振ってきた2人に合わせて私も手を振った

「そういえば、澪緒ちゃんってショーターくんと奥村くんと仲良くなってたね」

「席近いからね～」

「アッシュくんとはどうだった？」

『うーん、なんかそっけなかった』

「初対面には大体そうだよ。仲良いのなんて、奥村くんとショーターくんとか数人だもん」

「俺に近づくんじゃねぇ！みたいな感じあるよね」

「あるある」

『ちょっとわかる気がする』

自己紹介した時、そんな顔されたもんなぁ
アッシュくん、人見知りってことではないと思うけど

「ぶっちゃけ、誰がいい？」

『え？』

「アッシュくんとショーターくんと奥村くん」

『え？』

「恋愛！」

『あぁ』

なるほど…そっか、この年頃になるとみんな一緒にいるだけで付き合ってるのかもと考えてしまうもんね…
ただの雑談も、恋人同士の会話だと思ってしまう人もいる

『うーん、特には…』

「強いて言うなら！」

『うーーん…』

頭を悩ませるも、誰がいいかなんて考えたことないし、誰かを好きになったことなんてあまりない
というよりも、そういう恋愛ということに興味がなかった

とにかく、お兄ちゃんと紡宮と一緒にいるのが楽しかったし、2人と一緒に何気ない会話や日常生活を一緒にするだけでとても楽しかったし

「アッシュくんもいいよね」

「ショーターくんも優しい」

「奥村くんも」

うんうん。と頷くみんなは楽しそうに話を続けていく
私は特に会話に入る余裕もなく、女子のバレーの試合を見ることにした