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澪緒side









『紡宮〜!!』

「姉ちゃん」









紡宮の学校に来ると、正門で待っていた紡宮は「ごめん」とシュンと塩らしい顔をしていた









『足は?大丈夫?』

「うん。歩けなくないから大丈夫」

『病院まで結構あるよ?タクシー捕まえる?』

「いい、お金がもったいないし」

『そっか…』









ここから30分ほどの病院に歩いていくことにした
時々少し休んだりしてなんとか病院について診察の順番を待つ









「軽い捻挫ですね。捻挫になったのは…体育かな」

「はい」









診察の順番が回ってきて担当の先生が紡宮の足を見て、捻挫だと診断した
紡宮もわかっていたらしく、コクリと頷いて先生の話を聞いた









「体育で着地に失敗して捻ってしまったんだね?」

「はい」

「うん。炎症もないし、テーピングをして固定しておけば1週間で治ると思うよ
部活とかしてるのかい?」

「はい、バレーを」

「じゃあ、最低でも1週間は安静にしておくこと
1週間経っても痛みが引かなかったり、違和感があったらまた受診してくれるかな?」

「ウス…」

「じゃあ、湿布を出しておくね。テーピングの仕方はわかるかな?」

「部活でやってるんでわかります」

「OK、1週間は安静に!」

「はい」

「じゃ、お大事に」

「ありがとうございました」









ぺこりと頭を下げて診察室を後にする









「姉ちゃん、ありがとうな」

『いいよ、気にしなくて』

「でも、学校」

『大丈夫!気にしなくていいの!』









ぷにっと紡宮の頬をつかむと、ぷにぷにしていることに驚いた









『紡宮、ほっぺたプニプニしてるね』

「!!? 太ったか!?」

『太ってないと思うけど…』

「ウエイト増やそうかな…」

『安静』

「ハイ…」









先生に出してもらった湿布薬を受け取り、バスを使って家へと帰る









「疲れた…」

『お疲れ様。何か食べる?』

「肉」

『それはご飯の時ね』









ソファーに座った紡宮は、「姉ちゃん、ボール触りたい」と言い出した
バレーボールを指差して私に許可を求める紡宮に、『だーめ』とバレーボールを取り上げる









「ね、姉ちゃん!!」

『バレーする元気があるなら英単語覚えよっか』

「ぐぬっ…」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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