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2話 隣席の時間 ページ10

ー翌日ー








『ふぁっ…』

「おはよー」

「はよー」

『2人とも朝から走ってたのー?』

「まあね。ロードワークは毎日の日課だし」

「俺も走った」









軽くシャワーを浴びた2人はほんの少し石鹸の香りがしていた
ぺたぺたと歩きながら冷蔵庫を開けて中から牛乳のパックを取り出し、コップに注ぐ









「姉ちゃん、俺も飲む」

『んー…』

「澪緒、眠いならまだ寝たら?」

『んーん…』









コトンと置いた牛乳パックを持ったお兄ちゃんは、ゴクゴクとそのままラッパ飲みを始めた









「あー!! 俺も飲みたかった!!」

「お前はコップに入ってるだろー!!」

「ぐぬぬぬ…っ」









べろべろべーーーと子供じみた言い方をして紡宮に言うお兄ちゃん
紡宮は「うぜぇ」とバスタオルをお兄ちゃんに思い切りぶつけた









「ちょっ、紡宮の弁当もう作んないよ!?」

「いいよ。姉ちゃんに作ってもらう」

「はあああん!? それなら俺も作ってもらうもんねーッ」

『朝からうるさい』









お弁当の支度を始め、昨日のご飯の残りを取り出してレンジの中に入れて温めを始める
次は卵焼きを作るために卵を取り出して、ボウルの中に卵を割って、味付けを入れて菜箸でカチャカチャとかき混ぜていく






お兄ちゃんと紡宮は洗面台で顔を洗って、着替えて、部活の朝練の用意をしてと朝は慌ただしかったりする



熱したフライパンに油を敷いて、卵を少しずつ入れてくるくると卵を巻いて卵焼きを作る
まな板に出来上がった卵焼きをおいで包丁ですとんすとんと切っていき、少し冷ます




他のおかずをアルミ製のカップに入れて敷き詰めていき、卵焼きも入れていく
ご飯を2段弁当の片方にたんまりと盛り込んでいく



お弁当の支度ができたら次は朝練が終わった後の朝ごはん2号を作る
おにぎり3つ、計6個作って保冷バッグの中にお弁当とお箸と一緒に入れる








目玉焼きとウインナーとサラダを作ってトーストもして、全部準備できたら2人も準備を終えてシュッとした顔になる


ジャージに着替えてそのまま席につく









「うまそうじゃん!」

「姉ちゃんありがとう」

『うん』









3人揃って手をパチンと合わせた









「「いただきます」」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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