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『痛くない?』

「うん」

「くそー、俺だって澪緒に拭いて欲しいのに…ッ」

『わっ、アイス溶けてきた!』

「お」









頭を拭くために紡宮に持ってもらっていたアイスがじんわりと溶けていく
慌てた紡宮がそのままパクリとアイスを食べた









ふぉ()ふぉへん(ごめん)

『いいよ、そのまま食べちゃって』

「んじゃ、紡宮のアイスは澪緒にあげろよなー」

「ん」









コクンと頷いた紡宮は、「ソーダうめぇ」と目を輝かせた









『はい、紡宮いいよ』

「お。アイス何がいい?」

『んー…ミント!』

「サッパリ系好きだねぇ…」

『んー、なんか気分!』









冷凍庫からアイスを持ってきてくれた紡宮から受け取り、パリッと袋から取り出してパクリと口に入れる









「なんか気になる人とかできたの?」

「俺は特にいなかった。バレーやりたいし」

『んー…』

「にえきらない言い方じゃん。誰かいたの?」

『…うん。とっても、綺麗な人』









金髪を風に靡かせてグリーンアイを持った綺麗な男の子
とても素敵で、絵画から飛び出してきたような感じだった









「澪緒が気になるって、どんな奴なのかな〜」

「俺はバレーできるならいいけど」

「お前はホント…はあ」









ガックリと肩を落としたお兄ちゃんは、「ちゃんと髪の毛乾かせよ」とドライヤーを押し付けてきた
私と紡宮が頷くと、お兄ちゃんは「テレビ観る人ー」とチャンネルを手に取り、番組表をつけた









「俺、バレー」

「えー、サッカーの試合でしょ」

「澪緒姉は?」

『んー…刑事ドラマ』

「バレーの試合は録画してるから」

「サッカーはタブレットで配信見ればいいか」









ピッと刑事ドラマをしているチャンネルを選んで押して3人並んでドラマを観る
いつも思うけど、この刑事ドラマの主役の人、かっこいいよなあ









「俺、あいつ犯人だと思う。メガネの地味なやつ」

「俺、タッパのでかいヒョロガリ」

「はあ?なんでだよ」

「犯人っぽい顔してる」

「俺の言った奴も犯人っぽい顔してんじゃん!!」

『あ』

「「なに?」」

『犯人、ぽっちゃりの女の人だって』

「なに!?」

「犯人だと思ったのに…」

2話 隣席の時間→←1-2



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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