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5-3 ページ44

アッシュside









「そんでよー」

「なんだよそれ〜」

「おいお前ら、うるさい」









ショーターと英二の笑い声が大きくなったのと同時に「あーーーー!! 深谷の弁当でっけぇ!!!」という一際でかい声が聞こえてきた









「うっせぇ!!!」

「っていうか、大きすぎだろ」

「こんなに食べて昼練大丈夫?」

「腹減ってるし…別に」

「あーーーー!! 紡宮お前ー!! 俺の弁当だろそれ!!!」

「兄ちゃんのは姉ちゃんが剣大先輩に渡してた!!」

「おう、受け取った」

「剣ちゃん!なんでもっと早く言ってくんないの!!」

「うるせぇ」

「ぐふっ!!」









2人よりも大きな声で騒ぎまくる奴らに俺たちは呆れた笑いしか出ない









「兄ちゃんも!! なんでこんな紛らわしいのなんだよ!!」

「なんで俺に当たんの!? 紡宮が似たようなの選ぶからだろ!!」

「姉ちゃんが選んでくれたの無下にできるわけないだろ!!」

「俺だってそうに決まってんだろ!! かわいい妹からの誕生日プレゼントだぞ!」

「俺のだってそうだ!!!」

「てめぇら!!! さっさと飯食え!!」









大きな声で叫ぶ指導者らしき人の声と共に一気に飯をかき込む奴ら
忙しい奴らだな









「澪緒ちゃん、ありがとうね」

『大丈夫です!昼から出かける予定だったから』

「澪緒ちゃん、またお出かけしようね!」

『うん。美咲ちゃんもまたね』

「またねー!!」









トンッと前方から出てきたのは、昼から会う予定だった転校生だった









「澪緒!?」

「え、深谷さんなんで」

『…ショーターと奥村くん、アッシュくんも…え、なんで!?』

「それはこっちのセリフだよ!!!」









驚いた転校生に、「澪緒はなんでここに?」とショーターが聞いた









『お兄ちゃんたちの部活の合宿がここだったんだ
毎年…というか、今年からだけど…』

「へぇ…兄貴なんの部活だっけ」

『サッカーだよ。だから、私も球技系は大体得意かな
練習とか付き合ってるから』

「お兄さん想いなんだね」

『…うん…って、なんか恥ずかしいね…
みんなは?お昼までまだ時間あると思うんだけど…』

「時間までショーターの家でゲームしようって話になって」

『そうなんだ…』

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年3月23日 22時

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