殺し屋最恐と呪術師最強2

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麗音side









『やっと、終わった〜』

「だね」









長くてうんざりする全校集会が終わり、旧校舎に戻る前に飲み干してしまった飲み物を自販機で買いに行こうと歩き始めると、「よう」と後ろから肩を組まれた









誰だなんていう疑問はすぐに消し飛び、『五条さん』と少しだけ顔を向ければ、サングラスから見えるアイスブルーの瞳と目が合う









「あ、五条さん、でしたっけ…？」

「そうそう、渚。こっちは夏油傑な」

「夏油傑、よろしくね。渚くん」

「あ、はい…」









少しだけ会話をしたあと、自販機にコインを入れて自分の飲みたいものを選ぶ
ボタンを押してしまい、『渚、どれ？』と聞けば「え、いいの？」と言いながら選び始める渚









「じゃあ、これ」

『ん』









紙パックの飲み物のボタンを押して、取り出し口から飲み物を取り出し渚に手渡すと「おい、渚、陽伊羅銀」と声をかけられた



E組のみんなじゃない









「お前らさー…ちょっと調子乗ってない？」

「えっ…」

『……』









本校舎の人間が絡んできた
近くにいる傑さんと五条さんがこちらを見ているだけで、救けは出してこない









「集会中に笑ったりして周りの迷惑考えろよ」

「E組はE組らしく下向いてろよ」

「どうせもう人生詰んでんだからよ」









何こいつらめんどくさい
そう言う目を向けていれば、「おい、なんだその不満そうな目」と絡んでくる









「…おい」

「悟、だめだよ」









「なんとか言えよ、E組!! 殺すぞ!!」









殺す…？






殺す…

…殺す…ね









「(ｸｽｯ」

『…！』

「殺そうとしたことなんて無いくせに」

『！』









ゾッとするようなその目、その殺気
渚から飛びのいた本校舎の生徒をおいて歩いていく渚









『………』

「麗音？置いてくよ？」

『…う、うん』









渚に呼ばれてそのまま歩いていく
今さっきの殺気、渚から出たんだよね？









(……深く考えないでおこう)









渚があんな殺気出すなんておかしいよ
温厚な渚が、あんな殺気を出すなんて…









『……………おかしく、ない…か』

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