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6話 タルトの時間 ページ46

『……ここって』

「おい、早く入れよ」









五条さんが連れてきたのは高級店で有名なお店だった
どうしてこの人はこういうとこばっかりなの…








諦めて後を追いかけると、窓際の席に案内される
対面して座れば、「何食うか決めろよ」とメニューを手渡された









メニューを見れば、ひとピースの値段が分厚い参考書一冊分はする値段だった
…帰って作った方がいい









「おい、決めたか?」

『………』

「テキトーに頼むからな」









店内を歩いている店員さんを呼び止めた五条さんは、ドリンクとタルトを全種類2つずつを頼んだ
いや何してんの









『あの、お金』

「気にすんな。使っても余るようなぐらい持ってる」

『……ボンボンですか』

「まぁ否定はしねぇよ」









長い足を組み、無表情の顔を見せる五条さん
くそ、絵になりやがる









「お待たせしました」









ドリンクと2種類ほどのタルトが4つ運ばれてきた
それをテーブルの上に置いてもらい、「ごゆっくりと」と小さく頭を下げた店員さんに合わせて私も頭を下げた









『あの…』

「あ?」

『写真、撮ってもいいですか?タルトの』

「なんで俺に許可取るんだよ」

『そういうの、嫌いな人とかいるから』

「別に好きにすりゃいいだろ」

『…はい』









カシャッと写真を撮り、家でも作れそうなものを残しておくのも悪くない
みんなに食べさせれるし、私もお菓子作りのレパートリーが増えて一石二鳥だ









「ん、甘い」

『おいしい』









フォークでひとすくいして口に運べば、五条さんは「甘いの好きか?」と私を見ずにタルトを食べながら聞いてきた









『好きですよ、甘いもの』

「ふーん?」

『五条さんは?』

「ずっと食ってたら好きになった」

『変な人ですね』

「っせーよ。術式の関係上だ」









大きな口でタルト・タタンを食べ終えた五条さんは、2つ目のタルトを食べ始めた
そしてソレと同時に継ぎ足すように新しいタルトが運ばれてくる






全てのタルトが運ばれてくる頃には、五条さんはコーヒーを飲んで終わっているだけで私のタルトだけがテーブルの上に並べられていた

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設定タグ:暗殺教室 , 呪術廻戦 , 五条悟
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Lilly☆(プロフ) - 呪術廻戦も暗殺教室も地爆少年花子くんもマジで全部好きだからこの作品マジで神だと思いますッッ!!(ノンブレス)応援してます!長文失礼しましたッ! (1月21日 0時) (レス) id: 7ba1779775 (このIDを非表示/違反報告)
- 作品はとても好きなんですけど、やっぱり花子君って地縛少年花子くんですよね、、、? (9月28日 22時) (レス) @page6 id: b29d77ae47 (このIDを非表示/違反報告)
ラオ - 凄く面白くて凄く大好きです。 (2022年3月16日 22時) (レス) @page50 id: 55fba24325 (このIDを非表示/違反報告)
- 何故こんなにも面白いのに文句を言うのかがわからない。 (2021年4月15日 18時) (レス) id: 9677d4e8b3 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 35ページ 並んでくる とありますが、睨んでくる とかではないのでしょうか? (2021年2月5日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2021年1月10日 22時

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