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恋雪side









ボンボンとボールをつきながら相手を翻弄し、そのまま抜き去る









『ねえ、君は、君はさ
なんで自分だけが本気じゃない(・・・・・・・・・・・)と思ったの?』









パスッとチームメイトの鹿波野さんにボールを渡す
彼女は綺麗に弧を描くシュートをした
ガコンと入ったボールは、得点を入れた









ピーーーーーーーッ








ワアアアアアアアアアア!!!









湧き上がる声援と拍手にチームメイトは嬉しそうにする
これまでにポイントは同点、そして今入って僕たちは相手チームから2点を取った









ピピーーーーーーーッ









『お終いだね、お疲れ様
君はもう二度とバスケしなくていいからね』









試合は僕たちチームの勝利となり、クラスの女子数人が僕を取り囲む









「トッキー!」

「すっごいよ!!」

「相手に勝つなんて!」

「しかも超スッキリ!」

「ってか、足挫いたんやろ!?」

『大丈夫、大丈夫。すごく今気分がいいんだ
それより北と兄さんのところへ行かないと』

「冷や汗ひどいで!?
ほんまに大丈夫なん!?」

『全然大丈夫だってば
僕の話聞いてる?』

「んっ?なんかほんまにヤバそうやで?」

『いいからさ、2人のところ…』









フラリと床に倒れ込み、そのまま座り込んで痛む足を押さえる









儂が稽古をつけるんじゃ。弱音は許さんぞ、お嬢ちゃん









華ノ原さんの言葉が聞こえてきた、僕はほんのり涙が出そうになったのを我慢した









ほら全部うまくいった









優しい手で頭を撫でられたと思った
途端に目の前に母さんと父さんがいた









頑張ったなあ









優しい笑顔で微笑んでくれる兄さんの顔が目の前に広がって僕は、ぐすっと鼻をすすった









「恋雪!!」

「時川!」

『兄さん、北』









駆け寄ってきた兄さんは、「無茶するなよ!」と僕の足の加減を見てそう声を荒げた









「大丈夫か、時川?」

『うん、大丈夫だよ』

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年12月12日 20時

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