元殺し屋はヒーローになる14 (ページ17)

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102話反撃のノロシページ17

「敵、ポイントまで20
青山さん、ネビルレーザー最大出力！」

「エネルギー充電……！」

ナインたちがポイントの門まで来たその瞬間、青山が八百万ちゃんのカウントでばっと前に出てポーズを決めた

「キャントストップトゥウィンクリングスーパーノヴァ☆！」

太陽に負けないほどの光り輝く最大出力のネビルレーザーがキメラたちに向かって発射される

気付いたキメラとスライスがとっさに左右後方へと飛び退いたが、その前にナインの空気の壁によってレーザーが塞がれていた

それを見た青山は腹痛に耐えながらも、さらにネビルレーザーの出力をあげる
両肩、両膝にもある照射口からも最大出力のレーザーが放たれる

『青山…！』

すさまじいレーザーの連射がキメラたちを襲い、レーザーを避けようとキメラとスライスはさらに飛び退き、ナインののそばを離れた

それを見た八百万ちゃんに、『今だ』と無線から指示を出す

「残りの脂質全てを使ったコレが、私の最後の一撃ですわ！」

前方に菅谷がペイントした迷彩布で隠していた二つの大砲を晒し、轟音とともに砲撃する

ヒュウウと空気を裂きながら砲弾が落下したのはナインから少し離れた左右の地面

「ふ………どこを狙っ…………なに!?」

的外れだと思ったか？
砲撃された地面が崩落し始めた

あそこは、私が前もって“個性”で分解し修復した時に少しだけいじって崩れやすいように細工していた場所だ

そこを狙うように指示を出したのも私

さあ、ここからだ

殺させろよ…！

その崩落にスライスは飲み込まれていく
スライスと反対側に逃げたキメラも砲撃とレーザーで崖に追い詰められ、崖下へと行くように私が実弾の銃を使って撃ち込む

射撃成績はトップに入る私だ
少し狙いを外して乱射するぐらい、簡単なモノだ

当初の予定通り、敵の分断ができた

『…分断完了…予定ポイントに追い込めてる』

頼む、頼むからこのまま作戦通りに動いてくれ
絶対、絶対に守らなきゃいけないんだ

ナインがいるであろう方向を睨みつけながらさらに意思を固める