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23話 手紙の真相 ページ9

「「あ…あぶりだし………!!?」」









争奪戦直後に着替え終えて、まだ解決していない白紙の脅迫状について説明を始めた









「…とは、なんぞ!!!」

「「そっか。「インビジブルインク」!!」」

「いわゆる、「消えるインク」だヨ
書いた時は見えなくてあっためると浮かび上がんの」

「僕らも昔よく悪戯に使っ…」

「この場合、みかんの汁」

((汁!!?))









王冠を頭の上に乗せてきた馨君









「新聞の切り抜きの脅迫状とごっちゃにして難しく考えすぎたのが失敗でした
実はすごく単純なことなんですよね
こうして話を下から火であぶれば………」









じわじわと出てきた文字は









「…ああ、やはり理事長からか」









白紙の脅迫状全て、理事長から環先輩への手紙だった









「「なんじゃコリャ。殿への個人的なおてまみじゃん」」

「あ…んの…っ」









ー理事長室ー









「なんだ、今頃気づいたのか」

「なっ…
なんだはこっちのセリフです!! これは一体なんの真似ですか、お父さん!!」

「父親が息子に手紙を出してはいけない法律でも?」

「明らかに悪ふざけでしょーが!! ただでさえ忙しい時期におかげでどれだけ苦労させられたと!!」

「苦労?
大体の状況は把握しているつもりだよ、環
犯人探しに争奪戦とたしかに忙しかったようだが、一体お前はなんの役に立った?
その無能ぶりを世間にひけらかしただけだろう

それで「苦労」したと?

環、お前というやつは本当に…」

「父さ…」

「本当〜〜〜〜にお馬鹿さんだなあ」









明らかに環先輩のお父さんだ









「ホスト部に謎の脅迫状が届いたらしいとの報告を受けてね
せっかくだから急遽便乗したんだよ
どうだね。より謎めいていて面白かったろう?」

「より面白くする必要はありません!!」









なんなんだ、この人は









「用があるなら直接俺に言えばいいでしょう!!」

「そうはいうが環、お前…」









その時、理事長が真剣な顔つきでどこかを見たのに釣られた環先輩だけど、その視線の先には何もなかった









「やあ!! 藤岡ハルヒ君と及川理央君だね?
優秀ぶりは常々耳にしているよ」

(環先輩のお父さんだ)

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チョコモナ(プロフ) - このお話を読ませていただいて、とても素敵なお話でした!ずっと更新されてないみたいですけど、もう更新はしないのですか?その先の物語も読んでみたいです! (2021年9月1日 14時) (レス) id: f7473ba114 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年10月27日 0時

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