桜蘭学園ホスト部の恋3 (ページ19)

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「残念だけど、ハルヒと理央の冷静さは伝染とかするタイプのもんじゃないから」

「むしろあまりの無反応ぶりにこっちが取り乱したくなる自爆品だから」

結局、ペアは5人で組むことになった

「で、理央…」

『(ﾌｲｯ』

「どーすんの」

『……………休む』

｢｢なになに、理央も怖いの無理なの？｣｣

『怖くない』

「なんで目を合わさない」

『……………じ、人工的に作られたのとかは無理』

「つまり、お化け屋敷とか一番無理ってやつね」

まさに今回は人工的に作られたものだ

私にとっては地獄でしかない

ー当日ー

『無慈悲だ…』

「…………」

「サスガ。夜の学校は不気味さ全開だよね、光」

「そうだね、馨。怪談話が大人気なのも頷けるよね
知ってたか？馨。西校舎(ここ)の第二化学室」

「知ってる知ってる。実験の事故で命を落とした男子生徒の亡霊が夜な夜な実験を繰り返してるって噂でしょ？」

｢｢それを見た者はもれなく道連れに…｣｣

「うるさいうるさいっ!! そんな嘘に騙されるか!!
桜蘭史にそんな事件は存在しないし、そんな噂が横行してたら委員で問題になってるはずだろ!!」

｢｢そっか…ごめん、勘違いだった…
事故で死んだのは僕らの方だった｣｣

「ギャーーーッ!!!」

のっぺり仮面に血糊を塗りたかった2人が振り返ってきて、ゾワゾワっとした

「ちょっとやめなよ。同じチームの人驚かしてどうすんの!!
大体今は脅かし役で隠れてなきゃいけないはずでしょ」

｢｢だってまだ誰も来なくてひまなんだもーん｣｣

「委員長、しっかり!! そうだ図書室で「怖い状況を切り抜ける方法」って本借りといたよ」

「藤岡…!!」

「ええとね。どうしても嫌な状況に面した時はね
「耐えてればいつか終わる」」

「嫌だ!! そんなマゾっぽい考え!!」

もうやだ…帰りたい

「ベスト・オブ怖がりでもなんでもいいから」

｢｢ふうーーーん、いいのかなぁ？
愛しの倉賀野姫に笑われてもいいんだ～？｣｣

『え、委員長倉賀野さんのこと』

「違!! 単なる幼馴染で!! 今回のことは別に関係なくて!!」

｢｢わかってるわかってる
「委員長の権限振りかざすのが嫌」とか言ってたけど～、ほんとは弱気なとこ見せたくなくて企画に反対できなかったんだもんねー？｣｣