5話 勇気 ページ28
「心蘭、晩飯できたけど食うか？」
『…食べたくない』
「出た、心蘭の飯食いたくない」
「心蘭、食べないと体力つかないよ？」
『ゔー…』
オンボロ寮での晩ご飯時
お腹も空いていないのに、なぜご飯を食べるのか不思議で仕方ない
「はいはい、ちゃんと食べようね〜」
『むぅ…』
カルマに言われて体を起き上がらせると、胃に優しい温かいうどんが出てきた
『うどん…？』
「食いたくないのは、お腹が減ってないのと同時に…お前、今日そんなに体調よくないだろ」
『えっ』
「バレバレ」
「俺等一応、1年一緒にいた仲なんだから。心蘭の体調不良ぐらいわかるって」
E組のみんなは、とっても優しくてとってもいい人たちばっかり
それなのに
「てめェ、魔法も使えないのになんで寮長たちに好かれてんだよ…」
「邪魔なんだよ」
『………ッ』
私をよく思わない人は沢山いる
そんなの知ってる
みんながみんな、新しくきた人なんて受け入れることが出来ない
それは、どの世界も同じで…………
「お前、貧相だからな」
『？』
「コレ食ってみろよ」
『………えっ』
食べれるのかわからない食材を目の前に出され、首を横にブンブン振れば、ガシッと顎を掴まれた
「ホラ、口開け」
『(ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ！』
「うぜぇんだよ、そーいうの！」
『〜〜〜〜〜ッ』
ガパッと開けられた口の中に食材を入れ込まれそうになり、ゴッッッッッツンと、相手のおでこに自身のおでこをぶつけた
ジーンと痛みがおでこを中心に広がり、緩んだ手からスルリと抜け出し、近くにあった開け放たれている窓から飛び降りた
(ちゃ、着地考えてなかった〜〜〜〜ッッ)
結構な高さで、下には誰もいなくて、どうやって着地しようか考えていると「小エビちゃんッ!?」という切羽詰まった声が聞こえてきた
『フロイド先輩…ッ!?』
「ちょっ、なんで落ちて…ッ!?」
フロイド先輩が手を伸ばそうとしたとき、ふわんっと体が浮き上がった
「全く…君は見えないところで無茶をするね」
『リドル、先輩』
「金魚ちゃん！」
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雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2020年10月7日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年10月7日 17時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - むっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！！ (2020年9月26日 20時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年9月21日 0時
