3-5 ページ22
『あのねっ！あのねっ！』
「落ち着けよ。ちゃんと聞くから」
両手いっぱいのタンポポを『それっ！』と真上に投げ飛ばした心蘭に、「あ！」と渚とカルマが苦笑いした
『タンポポのシャワー!!』
「……あははは」
さっきとったのに、またタンポポまみれになった心蘭は『にひひ』といたずらっ子のような顔になる
「あーーーっ！食費ッスよ、それ!?」
『ラギー先輩だ』
「うっわ…ケモミミじゃん」
「奥田さんに言って作ってもらおうよ」
「どういう原理でできるのか僕は知りたいんだが…」
俺たちを見たケモミミをつけた男は「え、誰ッスか？」と言う声で俺たちを見つめてくる
「俺たち、心蘭の同級生の磯貝って言います」
「浅野です」
「赤羽カルマです」
「潮田渚です」
丁寧に自己紹介をすれば、「オレはラギーッス」と、心蘭同様に両手にタンポポをいっぱいに入れたカゴを持って頭を下げてきた
「で、心蘭君の同級生ってことは…」
「はい。同じ世界の人間です」
渚がそう言えば、「よろしくッス」とシシシッと癖のある笑顔で笑ったラギー先輩
「ねぇ、小エビちゃんっ。タンポポってうまいの？」
『あんまり食べたことは、ないです』
おずおずと返事をする心蘭に俺たちは心がホワッとした
だって、男が苦手な心蘭がちゃんと返事をしてることが進歩だから
「おい、ラギー。さっさとしろ」
「あ、レオナさん」
『レオナさんだ!!』
((…え))
パァッと顔色を明るくさせた心蘭は、両サイドの髪の毛を三つ編みにした男の人の元へ走っていく
「チッ…草食動物か」
『こんにちはっ』
「……いちいちうるせぇ奴だな…てめぇは」
『んぶっ』
頬を引っ張られた心蘭は『んぶぶぶっ』とジタバタしている
「……驚いた」
「心蘭が…」
「自ら」
「男の懐に入るなんて」
「「言い方!!」」
カルマの言い方に全員で突っ込めば、殺意にも似た空気を肌だ感じた
それを出しているのは…
(こわ…)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2020年10月7日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年10月7日 17時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - むっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！！ (2020年9月26日 20時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年9月21日 0時
