15-3 ページ4
蘭「そんなに凄い検事さんなの?」
蘭が尋ねると
『おばさまと同じで、負け知らずの敏腕検事さんなの』
橘「私とは真逆ね」
鏡子は肩をすくめて自嘲気味に笑った
不安げに俯く蘭を見て、コナンは空気を変えようとデスクに置かれた鏡子の取扱事件記録を指差した
コナン「あ。ボク、この事件知ってるよ。『NAZU不正アクセス事件』」
蘭「え?NAZUってアメリカで宇宙開発してる、あの有名な?」
蘭が感心して見ると、鏡子は記録を覗き込んだ
橘「ああ。去年、ゲーム会社の社員が遊びでアクセスしたって事件。この時の検事も日下部さんだったんです」
蘭「その裁判も……」
蘭がおずおずと尋ねると
橘「もちろん負けてます」
鏡子は手をひらひらと振りながらあっさり言った
蘭「もちろんって……」
「『(オイオイ……)』」
空気を変えるどころか余計に蘭を不安にさせてしまったコナンは、がっくりと肩を落として鏡子を見た
ーーーーー
ーーー
ー
『あ、烏間先生』
烏間「!」
防衛省の近くにバイクを止めヘルメットを持ちながら烏間に歩み寄る音風
烏間は「貴方は…」と呟いた
『理事長室振りですね』
烏間「ああ」
烏間と握手をすると音風は『実は』と言う
『今回の爆破事件についての事なんです』
烏間「……」
『防衛省が持っている情報をこちらにも教えて頂けませんか?』
烏間「すまないが、それは無理だ」
音風の横を通り過ぎると『降谷さんの圧ですか?』と言われた
烏間は足を止めピクッと眉を動かした
『失礼ですが、あなたと彼の関係を調べさせてもらいました。
なかなか仲良しなんですね…』
烏間「……」
『ほんの少しでいいんです!無関係な人が罪を着せられているんです!!
私の大切な人達が今必死になって無実を晴らそうとしているんです!!』
烏間に叫ぶと音風は『お願いします!』と頭を下げた
烏間「真実を明らかにするため」
『!』
烏間「探偵である君がなぜ
『…私は、この国を守るために警察官になりました。
それは降谷さんがこの国を守るために命を張っているからです
でも、今のあの人はどんな手段でもいいから犯人を捕まえようとしています
だったとしても、私は……
私は大事なあの子達が涙を流している姿を見たくないんです!!!』
涙を流す蘭、悔しそうにするコナン、力になれない自分がとてもむず痒い音風はどうしても犯人を捕まえたいのだ
150人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - チーズたまごさん» ありがとうございます!ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします! (2019年3月16日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チーズたまご - いっつも楽しく読んでます!ゼロの執行人大好きなので続き楽しみです!更新待ってます! (2019年3月16日 15時) (レス) id: 798822fad1 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» 本当ですか!?沢山の方にお気に入りにしてもらって嬉しい限りです!! (2018年12月17日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
麗 - 暗殺教室、名探偵コナンともに私好きなお話なのでとても続きが楽しみです! (2018年12月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月5日 23時