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「私の命より大事な家族を殺されたんだ。なんだってやるさ」
鋭い眼差しには憎しみが満ちていた
「話は終わりだ。さっさと描いてもらおう」
エレニカに促された高木は、ペンをノートに当てた後その両方を落とした
「描きたくねぇな。アンタらの個人的な恨みに付き合ってられねぇんだよ。それに、佐々木もだ。てめェらに付き合わせるだけ無駄だ」
「“てめぇ!!”」
「“だから俺は反対したんだ！こんな奴の協力なんていらねぇって！”」
「松田。あなたに選択肢はない。千葉刑事がどうなってもいいと？次は佐々木刑事になるぞ」
「あんたらじゃ荷が重いって言ってんだよ。ちゃんと捕まえて罰を受けてもらうからよぉ、警察に任せろって言ってんだ!!」
腕を捻り上げられ、跪かされた高木が凄むと千葉が目を覚まし、ぼんやりと前を見る
「え？ま、松田さん!? ウソ！俺、死んじゃったの!?」
「死んだ…!?」
「え、だって松田さんはとっくに殉職」
「バカ、千葉！」
千葉を黙らせようとした時、エレニカの手が伸びかつらとサングラスを取られた
全くの別人である高木の顔が現れ、エレニカたちの顔に怒りの色が浮かぶ
「“己…！”」
「“なめやがって！”」
高木の頭に銃口を強く押しつけた
「警察だ！全員そこを動くな！」
佐藤を先頭に刑事たちが一斉に飛び込んできた
その背後には警察犬もいる
「“クソっ、尾行を撒いたはずなのに！貴様ぁ!!”」
するとその時、かぼちゃの被り物がどこからか飛んできて高木を強く押し倒した男の顔面にぶち当たった
そのまま後ろに倒れた男を見て、エレニカは被り物が飛んできた方向に振り返る
「そこまでにしておいたら？みんなが争うことで1番得をするのは、プラーミャだよ」
「コ、コナンくん!? じゃあさっきの映像もキミが…？」
「“死にてぇのか、ガキ！”」
「“待て！子どもを撃つな！状況が不利だ、撤退する”」
エレニカは頭を打ってぐったりとしている高木の首元にナイフを突きつけた
「来るな！ここは、子どもが来るところじゃない」
一瞬、悲しげな表情になるとすぐに険しい顔つきに変えた
「“我々は止める！プラーミャの息の根を！”」
エレニカが右手を上げた次の瞬間、全ての照明が落とされた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年5月4日 21時
