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蘭「凄くパソコン音痴なんです!」
蘭の訴えに、小五郎は「その通り!できません!!」と得意げに賛同した
事務所に入ってきたコナンは周囲を素早く見回し、さりげなく風見をスマホで撮った
『蘭!!』
蘭「音風姉!」
風見「……!」
ヘルメットを抱えながら息を荒くさせた音風が『風見』と冷たい目で見た
『これはどういう事?』
風見「彼のパソコンから出てきたんですよ。サミットの予定表、それから爆破された国際会議場の見取り図も」
『そんなの、誰でも細工できるものじゃない!ましてや貴方のような人がどうしてその可能性に、……まさか、あの人なのね?あの人が仕組んだのね!?』
音風はある人物が頭によぎると風見のスーツの胸ぐらを掴んだ
園子「ちょ、音風姉」
『そうなのね!?』
風見「…そうです。音風さん、すみませんが仕事ですので」
『ちょっ…!!離して!』
他の公安刑事に羽交い締めにされた音風は小五郎の元へ向かおうとするも動けずただ前を見ているしかできなかった
風見「とにかく。詳しい話は警察で聞きます」
風見が小五郎に近づいて腕を取ると、
毛利「ふざけるな!」
小五郎がその手を振り解いた
毛利「公安の任意同行なんか知るか!」
風見「では今の公務執行妨害で逮捕します」
『なっ…!風見!!』
毛利「手を払っただけだろーが!って、おい!」
『風見、やめなさい!!やめて!!』
風見は音風の声も聞かずに小五郎の腕を掴み、ポケットから取り出した手錠をかけた
風見「4月28日、午後4時56分」
腕時計を見て逮捕時刻を読み上げると、他の公安刑事が小五郎の両脇を掴んで連行していく
『待って!!』
羽交い締めから解放された音風は行く手を阻むように追いかける
毛利「おい!放せよ!おい!!」
風見「暴れれば容疑が増えるだけですよ」
コナン「待って!!」
コナンと音風は公安刑事の前に飛び出して両手を広げた
コナン「小五郎のおじさんが犯人なら、サミット会場を爆破する動機って何!?」
『そうよ!!何のために』
風見「それも事情聴取で伺います」
風見が冷酷に言い放ち、公安刑事は小五郎を強引に連れて出て行った
蘭「お父さん!」
追いかけようとする蘭を園子が慌てて止めた
園子「落ち着いて、蘭。すぐに工藤君に連絡!」
蘭「したわよ!したのに……」
園子「そんな……こんな時に、何であの男は来ないのよ……!」
園子が涙ぐむ蘭を優しく抱きしめながら悔しそうに呟く
こんな時にも蘭のそばに駆けつけてやれないなんて、2人の近くにいたコナンは自分の無力さに唇を噛むとすぐに事務所を飛び出した
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時