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10-3 ページ33

奥田「先生、これ……」

殺「さすがです…では早速いただきます」

と、受け取った殺せんせーは、ごくんごくんと飲んだ

殺「……、ヌルフフフ。ありがとう奥田さん」

『(あの時の先生の表情からして、何かを企んでいたのは確かだった)』

殺「君の薬のおかげで…先生は新たなステージへ進めそうです」

奥田「…えっ、それってどういう…」

殺「グ、オ、オオオオオ」

「「!!」」

カッと光り出した殺せんせーの身体
光が収まり、教卓を見ると

((溶けた!!))

液状化になった殺せんせーがいた

『気持ち悪い…』

殺「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性をます薬なのです」

と、シャッと動いた殺せんせーは片岡の机の中へ入った

殺「液状ゆえに、どんな隙間も入り込むことが可能に!!しかもスピードはそのままに!!さぁ、殺ってみなさい」

と、いきなり暗殺が始まり、クラス全員は慌てて銃を構えた

前原「ちょっ…無理無理、これ無理!!床とか天井に潜り込まれちゃ狙いようないって!!」

岡島「何だこのはぐれ先生!!」

『教室が壊れます』

暗殺に参加せずに机の上に腰掛け足を組む音風は、はぁとため息をついた

茅野「奥田さん…先生、あの薬毒って言ったんだよね」
奥田「だっ…騙したんですか、殺せんせー!?」

と、教室の天井の隅でつーんとしている殺せんせーは「奥田さん」と声をかけた

殺「暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ」

奥田「えっ…」

『そうね、どんなに優れた毒を作れたとしても…今回のように馬鹿正直に渡したら、暗殺対象(ターゲット)に利用されて終わり…渚君、君が先生に毒を盛るならどうする?』

渚「え、…うーん、先生の好きな甘いジュースで毒を割って…特製手作りジュースだと言って渡す…、…とかかな」

と、考え答える渚に『そう』と音風は机から降り、奥田の元へ歩く

『人を騙すには相手の気持ちを知る必要があるの。
言葉に工夫をする必要がある
上手な毒の盛り方、それが必要なのが国語力…』

殺「君の理科の才能は将来皆の役に立てます。それを多くの人にわかりやすく伝えるために…毒を渡す国語力も鍛えて下さいね」

奥田は音風と殺せんせーの言葉に「はい!!」と元気よく返事した

カルマ「あっはは、やっぱり暗殺以前の問題だねー」

『そうね

(彼の前では…猛毒を持った生徒でもただの生徒となってましう
まだまだ彼の命に迫れる生徒は出そうにない…
降谷さんが言っていた、殺し屋…プロの暗殺者だと言うけど…)』

音風は皇帝の緑の葉を見て新たな出会いが始まるのを感じた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時

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