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奥田「先生、これ……」
殺「さすがです…では早速いただきます」
と、受け取った殺せんせーは、ごくんごくんと飲んだ
殺「……、ヌルフフフ。ありがとう奥田さん」
『(あの時の先生の表情からして、何かを企んでいたのは確かだった)』
殺「君の薬のおかげで…先生は新たなステージへ進めそうです」
奥田「…えっ、それってどういう…」
殺「グ、オ、オオオオオ」
「「!!」」
カッと光り出した殺せんせーの身体
光が収まり、教卓を見ると
((溶けた!!))
液状化になった殺せんせーがいた
『気持ち悪い…』
殺「君に作ってもらったのはね、先生の細胞を活性化させて流動性をます薬なのです」
と、シャッと動いた殺せんせーは片岡の机の中へ入った
殺「液状ゆえに、どんな隙間も入り込むことが可能に!!しかもスピードはそのままに!!さぁ、殺ってみなさい」
と、いきなり暗殺が始まり、クラス全員は慌てて銃を構えた
前原「ちょっ…無理無理、これ無理!!床とか天井に潜り込まれちゃ狙いようないって!!」
岡島「何だこのはぐれ先生!!」
『教室が壊れます』
暗殺に参加せずに机の上に腰掛け足を組む音風は、はぁとため息をついた
茅野「奥田さん…先生、あの薬毒って言ったんだよね」
奥田「だっ…騙したんですか、殺せんせー!?」
と、教室の天井の隅でつーんとしている殺せんせーは「奥田さん」と声をかけた
殺「暗殺には人を騙す国語力も必要ですよ」
奥田「えっ…」
『そうね、どんなに優れた毒を作れたとしても…今回のように馬鹿正直に渡したら、
渚「え、…うーん、先生の好きな甘いジュースで毒を割って…特製手作りジュースだと言って渡す…、…とかかな」
と、考え答える渚に『そう』と音風は机から降り、奥田の元へ歩く
『人を騙すには相手の気持ちを知る必要があるの。
言葉に工夫をする必要がある
上手な毒の盛り方、それが必要なのが国語力…』
殺「君の理科の才能は将来皆の役に立てます。それを多くの人にわかりやすく伝えるために…毒を渡す国語力も鍛えて下さいね」
奥田は音風と殺せんせーの言葉に「はい!!」と元気よく返事した
カルマ「あっはは、やっぱり暗殺以前の問題だねー」
『そうね
(彼の前では…猛毒を持った生徒でもただの生徒となってましう
まだまだ彼の命に迫れる生徒は出そうにない…
降谷さんが言っていた、殺し屋…プロの暗殺者だと言うけど…)』
音風は皇帝の緑の葉を見て新たな出会いが始まるのを感じた
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時