探偵の姉は暗殺者です (ページ21)

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7話人殺しのモンスターさページ21

ブニョンッブニョンッ

静かな教室の中、やわい音が響く

三村「さっきから何やってんだ、殺せんせー？」

矢田「さぁ…壁パンじゃない？」

磯貝「ああ…さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」

岡島「触手が柔らかいから、壁にダメージ行ってないな」

殺せんせーの弱点4パンチがヤワい
岡野「ブニョンブニョンうるさいよ、殺せんせー!!小テスト中な？だから!!」

と、岡野の怒りに殺せんせーは「こ、これは失礼!!」と振り返った

『メンタルは豆腐なのね』

テストを終わらせた音風は手をつきながら時間が経つのを待った
自分の右隣の席に座っているカルマは前を向きながら笑っていた

寺坂「よォ、カルマァ。あのバケモン怒らせてどーなっても知らねーぞー」

村松「まあお家にこもってた方がいいんじゃなーい」

カルマ「…」

黙って2人の言葉を聞いたカルマはクスッと笑った

カルマ「殺されかけたら怒るのは当たり前じゃん。寺坂、しくじってちびっちゃった誰かの時と違ってさ」

寺坂「な、ちびってねーよ!!テメ、ケンカ売ってんのか!!」

ドン、と机を叩く寺坂
音風は『小テスト中』と呟いた

殺「こらそこ!!テスト中に大きな音を立てない!!」

((自分の触手に言ってくれ))

カルマ「ごめんごめん、殺せんせー。俺もう終わったからさ、ジェラート食って静かにしてるわ」

殺「ダメですよ、授業中にそんなもの。全くどこで買ってきて…!!そっ、それは昨日先生がイタリア行って買ったやつ!!」

((お前のかよ!!))

『あれ、美味しそうなジェラート』

カルマ「でしょ？」

ペロペロとジェラートを舐めるカルマは「いる？」と聞いてきた

『いいわ、私、人からもらうものあまり気に入らないから』

殺「月風さんも静かに!!カルマ君、そのアイスいつ!!」

カルマ「ごめーん。教員室で冷やしてあったからさ」

殺「ごめんじゃ済みません!!溶けないように苦労して寒い成層圏を飛んで来たのに!!」

カルマ「へー……で、どーすんの？殴る？」

まだペロペロとジェラートを舐めるカルマに殺せんせーは「殴りません!!」と怒りながら歩いてくる

殺「残りを先生が舐めるだけです!!」

渚「……」

それを聞いた渚は呆れ返った表情をした

バチュッ

殺「!!」

足の触手がドロォと溶けた

殺(対先生BB弾が…いつの間にか床に!!)

カルマ「あっはー、まァーた引っかかった」

パンパンパン

殺「！」

『…………』