元殺し屋はヒーローになる28 (ページ47)

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「雄英には、国の最新防衛技術が卸されている
レベルで言えばタルタロスと同等の防御力を誇るのさ。夜神月さんが監修した、あのタルタロスと同等のね」

「夜神月がタルタロスのセキュリティ作ったってことにはもう驚かねえぞ」

「うん」

頭を抱える上鳴と芦戸の横にいた八百万が「そのタルタロスが、死柄木に容易く破られていますが」と言う

「去年、雄英も破られた。死柄木の脅威には私も目をつけていた。そこで、強化時キャット…夜神月さんに雄英のシステムに私独自の改修を加えるように頼んだ」

「そんなこと可能なのですか!?」

「くっそ揉めたさ。けど、夜神月さんのおかげでなんとかなったよ。結論から言えば今この瞬間侵略が始まろうと避難民及び生徒が毒牙にかかることはなく、敵の侵入を許すことはない
今、雄英バリアは単なる防壁に留まらない。雄英は動く！
敷地を碁盤状に分割し、それぞれに駆動機構を備え付けた。有事の際には区画ごと地下に潜りシェルターになる！そして、シェルターは超電導リニアシステムによりいく通りものルートを適宜移動する」

「ロボアニメっぽくなったぞ!!!」

どれだけ費用と時間と青子の提案があったのか知りたくないという爆豪の顔は、気持ちの悪いものだと感じるような表情だった

「その仕組み自体が崩されれば元も子もないさ。なので、周辺地下には計三千層の強化防壁(プレート)。それらが異常を感知すると、迎撃システムが発動
また支柱がアンロックされ防壁も独立稼働。どんな攻撃でも到達を遅らせられる。その間にシェルターは安全なルートを送り、雄英と同等の警備システムを持ち、“入れ替わり事件”を契機に連携を強化した士傑高校を筆頭にいくつものヒーロー科高校へと逃げられる」

「士傑!? どれだけ長距離だよ!!」

2人「そういや言ってたような」

仮免補講の際になにやら士傑の教師とオールマイトが話していたことを思い出した爆豪と轟は目を見合わせていた

「“伝播する崩壊”対策と見受けられますが…文化祭時点ではまだわからなかったはずでしょう？」

「それこそなんのエビデンスもない、私の勘だよ。それを夜神月さんに話し相談した。だから費用は私の持ち出しさ。半分以上、夜神月さんも出したよ」

「億とかじゃ済まなさそうなんですが!?」