元殺し屋はヒーローになる28 (ページ27)

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「はっや…緑谷ぁ！どーでもいーことなんだけどさ！
文化祭の時に要点(ノート)のまとめ方教えてくれたの、かなり助かったんだよね！」

“無駄な趣味って言われると思ったから…ちょっと張り切っちゃったりして”

「些細なことだけど…すっごい嬉しかったんだよね！」

僕は…

「尾空戦舞!!」

「！」

尾白くんの尻尾に掴まれてそのまま落ちていく

「体育祭の心操戦、覚えてるか!?
お前が俺のために怒ってくれたこと、俺は忘れない！
お前たちだけが(・・・)ボロボロになって戦うなんで過ごせない！」

「僕がいると…みんなが危険なんだ…！」

「！」

「オール・フォー・ワンに奪われる…！だから、離れたんだ…!!!」

僕も、青子さんも！

尻尾から逃れようと力を入れ、脱出しようとしたら次は押し込まれた

「押せ、ダークシャドウ!!」

ｶﾞｼｬﾝ！

「あいつ、強くなりすぎ！」

「意志もね。でも、夜神月はそれをさらに超えてる…！」

「緑谷！聞いてくれ！お前は特別な力を持ってっけど、気持ちは俺らも同じだ！
さっき口田の言った学校の方の話もさ!! 聞いてくれ！でなきゃ、もうエリちゃんにリンゴアメ作る時食紅貸してやんねー！」

ビルの中に押し込められ、壁に激突した僕の耳に砂藤くんの声が届く
エリちゃん…そうだ

「いいよ…！エリちゃんだって…僕からじゃなくて……いいよ…！」

その時、ガシャンと起動する音がして僕の体ががっちりと拘束された

ヘルメットのようなものも頭につけられた

「初めは一同、あなたたちについて行くつもりでした。
今はエンデヴァーたちと協力のもと、“個性”を行使しています
緑谷さんと青子さんの安全を確保すると言う任務で」

眠らせる装置…

これを使って青子さんにも挑むなら、ここで壊しておこう

バキバキと音を出して装置を壊しながら歩き出す

「もう…………構わなくて………いいから…！僕から…離れてよ！」

「やなこった!!」

上鳴くんが、肩を組んできた

「緑谷！ワン・フォー・オールも大事だと思うけど、今のお前にはもっと大事なもんがあるぜ！」