元殺し屋はヒーローになる28 (ページ28)

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「全然趣味とか違ーけど、お前は友達だ！だから無理くりにでもやらせてもらう！」

「絶縁テープを巻いてある…八百万産のな。“このメンツならオールマイト(・・・・・・)だって恐くない”
合宿襲撃時にお前が言ったセリフだ」

「ここは暗くていい………ダークシャドウ」

障子くんの腕、ダークシャドウのたしか…

終焉(ラグナロク) 「胎」…

「ダークシャドウの攻撃力を“防”に利用するのは、お前のアイデアだったっけな、緑谷」

「お前たちにとって俺たちは庇護対象でしかないのか？」

「とりあえず、風呂入ろな!? 緑谷、風呂行こ!!」

「うう…！」

頼むから…!!

ﾎﾞｺﾞｫ

「うあああああああああ!!」

ビルから勢いよく飛び出して青子さんのいる方向へと飛んでいく

「終焉(ラグナロク)をこじ開けるとは…！」

急げ、教えなきゃ

急がないと

「ううう…!! やめてくれよ!!」

わかってる！

みんなが心配してくれてる！

心の底から心配してくれてる！

わかるんだ、だってさっきから

危険や害意を捉えるはずの「危機(・・)感知」が全く反応しないんだ！

「だから…！離れてよ…頼むから！僕は！大丈夫だから!!」

今こんなところで襲われたら、僕は…！

「穿天氷壁!!」

「！」

氷の…壁！

氷を使う“個性”を持ってる人なんて、彼しかいない

「なんだよ、そのツラ。責任が…涙を許さねェか
その責任、俺たちにも分けてくれよ」

「行かせないわ。もうオロオロ泣いたりしない。大切だから。怖い時は震えて、辛い時には涙を流す私のお友達
あなたたちがコミックのヒーローのようになるのなら、A組(わたしたち)、一人で架空(そっち)へは行かせない」

だめだ…青子さん

こっちに

来ちゃ

『緑谷が……危ない………!!』

(こっちに来ちゃ、ダメだ…!! キミは、優しい人だから…!!!)

キミが来たら、きっと…

僕と同じになってしまうから

『緑谷、一体何が…………』

だから、来ちゃダメだ

きっと、キミは…彼に捕まるから