元殺し屋はヒーローになる13 (ページ41)

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圏外を知らせる表示マークに気づき、なぜ夜神月が電話ではなくシーバーを使ったのかわかった

「これ以上撃ち続けると、僕のお腹が」

「くそーー!! どうすりゃいいんだ!?」

渚side

ガシャァンという大きな音ともに海の家が破壊され、あまりの容赦ない攻撃はまるで生きた戦車だと思わされる

「フロッピー、テンタコル、みんな。みんなの避難を最優先に!!」

「うん！」

尾白くんが敵に向かって走っていき、僕達は青子の指示通りに避難を優先させている

「早くここから離れて、ケロ！」

「大丈夫、焦らないで！」

蛙吸さんと片岡さんの誘導に島民のみんなはゆっくりと焦らずに順調に避難してくれる

「尾空旋舞！」

尻尾を旋回させて威力を増した打撃技だけど、それをいともたやすく受け止めてはじき返した敵

「なにが目的だ！なぜこんなことを!!」

「ヒーローにしては若ーな」

敵は問いには答えず、近くにあった大きな瓦礫を軽々と持ち上げて尾白君へとぶん投げた

尾白くんはとっさに避けたけど、それを狙ったようにまた別の瓦礫が尾白くんの目の前に迫った

避けることができない尾白くんが衝撃を覚悟した時、黒い影が尾白くんをさらった

「常闇！」

「遅くなった」

「常闇くん！」

「ダークシャドウ」

「あいよ！」

ダークシャドウが敵へと攻撃を仕掛けようとするけど、相手は構わずその頭へと重い拳をお見舞いした

衝撃にダークシャドウが吹っ飛ばされ、距離があった常闇くんでさえ、その凄まじい風圧に飛ばされてしまった

「スマホが使えない。事務所に戻って応援を！」

「しかし！」

「ここは俺が持ち堪えてみせる！」

「うちらも加勢するよ、3バカ!!」

「「おう！」」

寺坂くんたちも、後方で支援をすることに徹し、常闇くんは、事務所へと飛び立っていった

NOside

緑谷、青子が飛び出してから少しすると、事務所には依頼を終えた面々が戻ってきていた

緑谷と青子が心配になり、連絡を取ろうとした麗日が携帯を見て目をパチリとさせた