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拳藤ちゃんの演技の次に、絢爛崎さんによるアピールが始まり、エリちゃんは「何する出し物？」と聞いてきたので、「ちょうど今分からなくなったとこだよね」とセンパイが答えた
次は波動さんで、波動さんはフワフワと宙を舞って綺麗な妖精を思わせるような演技だった
「ファーって飛んだお姉さん、キレイだった！
あとね、大きなお顔のお姉さんもすごかった！
それとおててで板をばーんってしたお姉さんもかっこよかった！あとね、あとね」
興奮した様子で話してくれるエリちゃんにうんうんと頷いて聞くのはセンパイと緑谷
ミスコンが終わったところで、みんなでそれぞれ分かれて文化祭を楽しんでいる
もともと約束していた私、センパイ、緑谷と救出作戦に参加していた麗日ちゃん、梅雨ちゃん、そして付き添いの相澤先生もいる
ちなみに殺せんせーは今は他の科の出し物の食べ物をコンプリートするべく頑張っているらしい
『エリちゃん、どこか見たいところある？』
持っていた文化祭のパンフレットを広げて見せると、エリちゃんは真剣な様子で見ていたけど、困ったように眉を寄せて「選べないや…」と言う
「そっか！じゃあ歩いていって寄りたいところがあったら言ってね！」
「うん」
『んじゃ、迷子になりそうだし…手繋ごっか』
差し出した手をエリちゃんの前に出して、すぐにハッとして手を後ろに隠すと、エリちゃんは不思議そうに「お姉ちゃん？」と首を傾げていた
『あ、ごめん…』
「？」
『………………………………怖いと、思って』
「！」
私の“個性”は「オーバーホール」
エリちゃんを苦しめた人間と同じ“個性”で、私はいつもエリちゃんの体の分解と修復をさせられていた
だから怖がると思ったし、配慮が足りないと思った
やり場のない手をすぐに後ろに引っ込めたはいいけど、暗くて重いこの空気をどう打開するか頭の中で張り巡らせていれば、ギュッと小さな力がもう片方の手に握られた
大きな赤い瞳を持った子が、ふるふると首を横に振っていた
「怖くないよ……っ。優しくてあったかいから」
『エリ、ちゃん…』
拒否されたわけじゃないけど、やはり怖いのかな…
震えてるから
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サッカーバカ(プロフ) - うさぎさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします (2020年6月20日 21時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - 続編おめでとうございます。今後も楽しみです。 (2020年6月20日 20時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年6月20日 11時
