元殺し屋はヒーローになる11 (ページ46)

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こうして、1時間が経ってしまった

「実に非合理的な会だった。明日、朝までに決めておけ。決まらなかった場合…公開座学にする」

((公開座学!!))

ーアライアンスー

「あれ、インターン組は？爆豪も」

「補習？話し合いに参加できないから決定に従うって。爆豪は寝た」

『ジジイじゃん』

スマホをタプタプと動かしながら、E組グループラインに文化祭の出し物のヒントを出してもらっている

「落ち着いて考え直してみたんだが……。先生のおっしゃっていた他科のストレス
俺たちは発散の一助となる企画を出すべきだと思うんだ」

「そうなると、正直…ランチラッシュの味を知っている雄英生には食で満足させられるものを提供できないと思うんだ」

「あ、飯系ダメってこと？」

『個人的にはね。他科へのサービスと考えたらそういうのは人数も限られてくるし、全員が全員楽しめるわけでもないから』

私たちだけが楽しいだけでは、意味がない

そうだとすると、体験系のメイド喫茶、ふれあい動物園、ビックリハウス

『動物園は衛生上厳しい感じだから、ダメになる
コントは素人レベルでやったところで楽しいっていうのはないな…』

「ダンス、いいんじゃねえか？」

「轟！」

焦凍がパソコンを動かして動画を流すと、「ああ、こういうやつだ」と画面に出たのは、去年のA組のヤツだ

「「轟から出る発想じゃねーーーー!!」」

「パーティーピーポーになったのか轟…!?」

「違え。飯田の意見はもっともだと思うし、そのためにはみんなで楽しめる場を提供するのが適してんじゃねえか」

「でもよ、素人芸程ストレスなもんは」

「ダンスか!!? 派手でいいじゃねぇか!!!!!」

『(ｺﾞﾌｯ』

バタァン、と開け放たれたドアからヒャッと笑いながら入ってきた2メートル近くの男

「サウンドズ!?」

「なんでここに!?」

「雄英の文化祭の見回りと護衛を頼まれてな!! お前らの出し物、ダンスか!?」

「に、なろうって感じです」

「いいじゃねぇか!! 派手なダンスと派手な飾り!! 派手派手な音楽もつけりゃ、派手派手なステージだ!!」