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「小笠原。お前もおせーよ」

「ごめん。けどさー、俺メッシュ入れてるだけじゃん。佐々木が引っかかんのはわかっけど」

「こいつ、クラスメイトの小笠原。小笠原、こっちは後輩のみゃ…宮野と暮沢くんと平野の妹の姫乃ちゃん」

「宮野?あ!腐男子か!!」

「先輩、なんで広まってるんですか」

「カバンに漫画しまう時見られちゃって」

「先輩…!!」

『ハハハハ…』












みゃーちゃんは腐男子で、先輩とは漫画を貸し借りしているらしい







「女だけじゃなく、男までBL好きだとかどうなってんだよ」

「まあまあ。彼女が不良受けが好きだからって荒れんなよ」

「はあ!? 別に荒れてねーし!あいつが隠してたBL、ガタイいい男に攻められる不良だったんだよ…」

「なに?お前読んだの?」

「腐女子って、あれだろ…野郎がつるんでるの見てニヤニヤすんだろ。俺はあいつのこと好きなのに、あいつは…あいつは俺に他の男とくっついて欲しいってずっと思ってたのかよ…」

「小笠原…彼女にそういう目で見てるか聞けよ」

「怖くてできるか!!」

『ハハハハ…』

「つーわけで、これからこいつらの慰労会すんだけどお前らも参加する?」

「俺このあと彼女と予定あるんで帰ります」

「容赦ないなキミ」

「姫乃ちゃんはこのあと用事あるの?」

『え?あ、はい。本屋に行くつもりです』

「そっかー。じゃあ俺も本屋行く」

「佐々木お前!」

「俺一人減ったって後で他の奴も合流するし、別にいーだろ。姫乃ちゃんと話せてない本の話もあるし」











そういうことになり、私と先輩は本屋に行くことになった
小説エリアで物色し、目当ての推理小説を手に取りレジに向かって会計を済ませた









『お待たせしました』

「あ、うん。新刊売ってた?」

『はい。好きな本が何冊かあってあとは回し読みしようかなって』

「幼馴染も好きなんだっけ」

『はい。推理物は回し読みしようって話になってて…明日、読み終えたら違う本を貸してもらうつもりなんです』

「へー」













そのまま本屋を後にして電車に乗る
うとうとしていた自分に「姫乃ちゃん、もうすぐだよ」と言う先輩の声がうっすらと聞こえてくる












「…………」











ボソリとつぶやいた先輩の言葉に目を見開いてすぐに顔を上げると「あ、起きた」と言って先輩は席を立った








「俺もう降りるからね」

『あ、はい』

「また、新学年でね」














先輩、さっき…なんで、あんなこと

2話 幼児化→←1-4



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月9日 15時

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