41話 光のために ページ8
180階までくると、扉を破壊して外に出ると風が吹き込んでくる
「こ、ここは…」
「風力発電システムよ」
「ああ、なるほどね…。潮風で回転し続けて電力を」
「どうしてここに」
吹き抜けを見上げると、小さな入り口が見えた
「タワーの中を昇れば、警備マシンが待ち構えているはず
だから、ここから一気に上層部へ向かうの
あの非常口まで行ければ…………」
「だから麗日さんを!?」
「あんなところまで……………」
「………麗日さんの触れたものを無重力にする“個性”なら、それができる。メリッサさんはそう言いたいと？」
渚が聞けば、メリッサさんは震える拳を包み込むように手で押さえて頷いた
怖いんだ
今必死に恐怖と戦ってるんだ
「うん、任せて！メリッサさんはデク君に捕まって」
「青子さんは？」
『…いざとなればワイヤーで上がるから、先に行って』
メリッサさんが緑谷の後ろに捕まり、麗日ちゃんが2人を浮かせ渚とカルマ、寺坂が2人の胴体を掴んだ
「1、2の…………3!!」
「いっけー！」
3人が放り投げ、ふわふわとエレベーターの柱に沿うように上昇していく緑谷を見上げていると、少し離れたところで音がした
振り返ると、奥の扉からゾロゾロと警備マシンが入ってきた
「そんな………！」
「麗日さん！」
「“個性”を解除して逃げて!!」
「できひん！そんなことしたら、みんなを救けられなくなる！」
「カルマ！」
「はいはい…」
『寺坂は麗日ちゃん守れ!!』
拳を構えて喧嘩の体勢に入り、いつでも来いと睨みをきかせる
「青子」
カルマの声と同時に警備マシンが襲いかかってくる
ジャンプして向かってくる警備マシンにカルマが拳を、私が蹴りを向けたその時、横から飛び出してきた爆豪かっちゃんが不敵な笑みを浮かべながら爆破した
「爆豪かっちゃん!!」
『焦凍、切島！』
「遅くなった！」
「お前ら、遅ぇんだよ！」
「キシシシ…」
「悪いな」
「怪我はねーか、青子」
『大丈夫』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 405人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
世阿弥 - とても面白いです！！ これからも頑張ってください！！ (2020年12月14日 23時) (
レス) id: 6e54989a60 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - とても面白いです。2人の英雄、本当に感動しました。応援しています。 (2020年5月12日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
ちかぱ - いつも楽しみに見ています。ところでサッカーバカさん、46-4が抜けていますよ? (2020年5月11日 18時) (レス) id: cdb9a35a2d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年5月10日 23時
